何をしていても気分が沈む、頭が痛くて起きられない、毎日死ぬことばかり考える・・・そんな辛い鬱病は、どんな人がなりやすいのでしょうか。
「鬱」という言葉だけを聞くと、じっと家の中に閉じこもり、人と接点を持たない暗い人がなるものと思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、違うんです。
明るく、社交的で、「えっ?あの人が?」という人に限ってなりやすいものだったのです。
今回は、“鬱になりやすい性格”と“なりにくい性格”についてまとめてみました!
明るく、社交的、温和な人
人に好かれる条件を満たしているとも言える特徴、それこそが鬱になりやすいと言えるかもしれません。
いつも笑顔で、人の話もよく聞き、輪を乱さない・・そんな人、いますよね。
いわゆる「いい人」です。一見何の問題もないように思えますが、実はそれが自己犠牲のもとに成り立っているものだとしたら、どうでしょうか。
飲み会に誘われたら、本当は仕事で寝不足なのに付き合い、あくびを噛み殺して相手の話に熱心に相槌を打っているとしたら・・。
鬱になりやすい人の特徴として、このような生真面目さがあります。
人に頼まれると断れず、何か役に立てることがあれば、自分のことは二の次になってしまいます。
このことに、周りの人はなかなか気が付くことができません。
もし気付いて「疲れているのにごめんね」などと声を掛けることがあれば、それがかえって負担となり“相手に気を遣わせた”と悩ませることになるでしょう。
仕事に熱心で几帳面、完璧主義な人
規律、期限は必ず守り、上司からの信頼も厚く、いつも一生懸命な人。
根を詰めて残業をしていても、他の社員が先に帰ると「お疲れ様!」なんてにこやかに労ってくれます。
一方で、余裕がなくても人に仕事を任せられず、すべて自分の手でやり終えなければ気が済まない・・こんな人も鬱になりやすいと言えます。
責任感が強く、職場では重宝される存在ですが、適度に手を抜くことができないため、内面にストレスを溜めやすいと言えます。
言いたいことを言えず、我慢する人
自分の話はあまりしないけれど、人の話には「うん、うん」と熱心に耳を傾け、親身になってくれる人は、周りの人から慕われ、頼りにされますよね。
無理をしているとしても、そのことに気が付く人はいません。
当人でさえ、自分が無理をしていることに気が付いていません。
人の話を聞いてあげることは当たり前だし、話すことでその人のストレスが軽減されるなら・・なんて考えてはいるけれど、反面自分のこととなると、相手に負担をかけるような気がしてなかなか話ができません。
「時間を取らせてしまって悪いな・・」「聞いていて嫌な気持ちにならないかな・・」なんて考えてしまうんです。
そのアンバランスさが、鬱になりやすいと言えます。
自己分析能力に長けている人
あれで良かったのか、悪かったのか、常に自己反省している人は、普段からたくさんのことを考えているので、必然と自分の性格に詳しくなっていきます。
で完璧主義ということもわかっていますが、それを崩すことはなかなかできません。
罪悪感や不安のほうが勝ってしまうからです。
持って生まれた性格や、育った環境によるものですが、傍から見れば「もっと楽に生きたらいいのに」と思ってしまうのも無理はないかもしれません。
鬱になりにくい性格の人
それでは逆に、鬱になりにくい人とは、どういう性格なのでしょうか。
楽観的、いつまでも悩まない、大雑把、いい加減・・当然のことながら、鬱になりやすい人とは真逆の性格の人です。
周りから嫌われることもあるこれらの性格ですが、当の本人はあっけらかんとしている場合が多くくよくよと悩みません。
良く言えば大らか、悪く言えば無神経ということになります。
いかがでしたか?
鬱になりやすい性格、なりにくい性格、どちらが良いとは言えません。
何事も、ほどほどが良いということになるのではないでしょうか。
鬱になりやすい性格の人は、周りに迷惑を掛けないように、心配を掛けないようにと気を張るあまり、自分自身を追い詰めて病気になってしまってしまうことがあります。
そうなっては元も子もありません。たまにはうんと妥協をして、自分を甘やかすことも必要です。
鬱病になりやすい性格で悩んでいる方は、一度思い切って「任せます!」という言葉を発してみましょう。