「ぶつぶつしている物や穴を見るのが怖い…」
と集合体恐怖症(トライポフォビア)でお悩みの方へ。
高所恐怖症や閉所恐怖症といった言葉はよく聞くけれど、集合体恐怖症(トライポフォビア)は初耳、という方も多いのではないでしょうか?
この集合体恐怖症(トライポフォビア)という恐怖症は程度の差こそあるものの、決して珍しい恐怖症ではありません。床屋で散髪したとき、床に散らばる髪の毛を見てゾワッとしたことはありませんか?
よく例に挙げられるのが、蓮の花の穴やイチゴのつぶつぶ、ハチの巣の穴等々、身近にも潜んでいるぶつぶつです。これらの写真や実物を見ると「なんか鳥肌が立つ…」という方は、集合体恐怖症(トライポフォビア)の可能性が非常に高いです。
それではこの恐怖症の原因、症状、克服法はなんなのか?調べてみました。
目次
集合体恐怖症(トライポフォビア)とはどんな症状?
先ほどもお伝えした通り、同じ形状のものが多数集まったぶつぶつとした集合体や、穴が開いているものが多数並んでいることに嫌悪感、恐怖を感じる症状です。
症状は、軽い人であれば「ゾッとする」程度ですが、重い人になるとアスファルトのブツブツや窓ガラスについた水滴、ごはんの粒々、他人の服の水玉模様まで恐怖を感じる人もいます。
更にひどい人は、それらを見たとき、めまいや吐き気、蕁麻疹が出ることもあるようです。
ネットで検索すると、自分が集合体恐怖症かどうか判断するための動画を見つけることができます。YOUTUBE等で「集合体恐怖症」で簡単に検索できます。
この記事を見ているという事は、既に集合体恐怖症(トライポフォビア)の症状が出ている人が多いと思うので、あえて動画は載せません。笑
かなり刺激的な内容となっていますので、気になる方は自己責任のもとよく注意して見て下さいね。
集合体恐怖症(トライポフォビア)の人が恐怖、嫌悪を感じるものとは?
代表的なもので、蓮の実があります。ポコポコと穴が開いている花托の中に、種がギュッと詰まっていて、一瞬で血の気が引くほどのインパクトがあります。
また、コモリヒキガエルも「検索してはいけないワード」のひとつに挙げられるほど、集合体恐怖症(トライポフォビア)の人にとってはかなり刺激的なものとなっています。
親ガエルの背中に開いた無数の穴から、小さな子ガエルたちが飛び出す…文章を読んだだけで、ゾワッと鳥肌が立った人もいるのではないでしょうか?
他には「サンゴの産卵映像」「ホットケーキの表面にプツプツと開いた穴」「蜂の巣」「イチゴやヒマワリの種」「皮膚の湿疹」「イクラ」なども気持ち悪くて見られないという人が多いようです。
少数派では「イワシの群れ」「航空写真」「ヒゲの剃り残し」「テトラポット」「レーズンパン」「スパイクシューズの爪痕」「競技場やコンサートホールでの観客」「トイレのタイル」が苦手という人もいるようです。
人によって集合体恐怖症(トライポフォビア)の症状には差がある事がわかります。
集合体恐怖症(トライポフォビア)になった原因は何?
集合体恐怖症(トライポフォビア)になる原因というのは実は特定ができません。
というよりも、人それぞれ発症の理由や原因が異なるといった法が正しいかもしれません。
人によっては、幼少の頃に発症した皮膚病に恐怖を感じたことがトラウマとなり、集合体恐怖症になっていしまう人もいます。また「ヒョウモンダコ」(検索するときは要注意!)のように、体に斑点のある毒性生物による警戒、拒絶反応が人間には元々備わっているためという説もあります。
今まで全く集合体恐怖症の症状が出なかった人も、近くに集合体恐怖症の人がいて「集合体が怖い、怖い」と刷り込まれると、急に集合体恐怖症の症状が出たりするケースもあります。
集合体恐怖症(トライポフォビア)を克服する方法は?
水玉模様を見ただけで失神しそうになるといった重症な場合は、専門家によるカウンセリングを受けることをお勧めします。
生活に支障が出るほどではないけれど、克服したいというのであれば、苦手な映像を少しずつ受け入れていく「曝露療法」をお勧めします。
これは、自分でできる治療法です。例えば、蓮の実の画像を見ると動悸が激しくなるほど嫌悪感があるけれど、水滴の画像であれば短時間なら耐えられるというのであれば、水滴の画像を毎日見て、少しずつ時間を増やしていきます。
水滴がクリアできたら、次に苦手なものにトライ。そうして徐々に、受け入れられるものを増やしていくことにより、症状を和らげることができます。
無理をすると症状が悪化してしまう場合もあるので、段階的に行いましょう。自分のやり方に不安を感じる方は、専門家に相談することをお勧めします。
ブツブツが怖い集合体恐怖症(トライポフォビア)は珍しい症状ではない
「ブツブツが怖いなんて、自分は異常なのでは…?」
と深く考えてしまう人も多いのですが、実は集合体恐怖症(トライポフォビア)の症状というのは、そこまで珍しいものではありません。
高所恐怖症などと同じように、ブツブツが怖いという人は結構多いんです。ただ、この病気の認知度が低いため、あまり知られていないというのが現状です。
中には「怖い」=「快感」と感じる人もいるようで、自ら苦手な集合体画像を検索し、叫びながら見ているという強者もいました。
そういう人たちに共通しているのは「見ているうちに平気なものが増えていった」ということです。これは、どの恐怖症に関しても言えることかもしれません。
人間には「慣れる」という能力が備わっているのも事実です。
ブツブツ、粒々、ボゴボコ、ギッシリ・・こんな言葉を聞いただけで鳥肌が立つという人は、ぜひ曝露療法を試したり、カウンセリングを受けたり、自分にあった対処方法を見つけてみてください!