ストレス

「時々心臓がズキン痛い・一瞬チクチクする」原因や理由はストレス?病気?

心臓が痛い

普段ふとした時に

「なんか心臓がぎゅっとして締め付けられる…」
「チクチク痛い気がする…」

なんて感じる方も多いのではないでしょうか??

そういう人の多くはしばらくすると痛みが消えるので「ま〜ほっといても大丈夫か」と病院にいかず放置してしまう人がほとんどです。

しかし、症状によっては危険な病気の可能性も十分にあります。

下記に代表的な痛みな症状をご紹介するので、「自分はすこしやばいかもしれない」と感じたらすぐに病院に行きましょう。

「心臓が痛い」と言っても、その症状や原因は多岐に渡ります。

まずは痛みの種類や、どういった症状なのかを見ていきましょう。

心臓の痛みにも様々な種類がある

①. 精神神経科系(肋間神経痛など)
②. 心臓血管系
③. 呼吸器系
④. 消化器系/整形外科系

などなど、一言で心臓が痛いと言っても色々な可能性があります。

最近では過労などによる精神的なストレスが原因で胸の痛みを訴える若い男女が増えているそうです。

デスクワークの増加や労働時間の増加は我々の体に多大なるダメージを与えています。

普段から「ストレスを感じている」「心臓付近以外にも何か体の調子が悪い部分がある」という方は、体から発しているアラートと受け止めてください。

下記に心臓の痛みの上記”4つの代表的な症状”をあげているので「自分は一体どの症状に当てはまるのか」「どの痛みの種類か」を参考にしてみてください。

心臓の痛み① : 精神神経系(肋間神経痛)

心臓が痛い

最近では若い人の間でも「心臓の痛みを感じる」という人が多くなっているようですが、中でも一番多いとされているのがこの肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)という症状です。

肋間神経痛の原因としては、睡眠不足ストレスによる精神的なものです。

「病は気から」と昔から言われていますが、精神的に安定をしていないと体にも支障をきたします。

また職場などで一定の姿勢で長時間いたり、普段から猫背の人など不自然な姿勢も要因とされています。最近ではデスクワークを行う業種が増え、またその労働時間も増え続けている傾向があります。

一度病院に行ってみて「特に問題ありませんね」と言われると、精神的ににホッとして、それ以降心臓の痛みが無くなる人も多いようです。

軽度の痛みであれば精神的な苦痛による痛みの可能性が非常に高いので、まずは現状でストレスに感じている事がないか、運動不足や同じ姿勢でいることで、体に疲労をあたえていないかなど、見直す必要があります。

また、肋間神経痛はストレスだけが原因ではないので、「心配だ」という方は一度しっかりお医者さんで見てもらうようにしましょう。

心臓の痛み② :心臓血管系の病気

心臓が痛い心臓血管系の病気である場合は、一刻も早く病院に行く必要があります。

心臓血管系の病気というのは、様々な種類に分類されます。

下記でその症状や前兆を記していきますが、ここの項目にあてはまる症状があるという人は、早めに受診をするようにしましょう。

「まだそこまで症状が出てない」「症状が出てもすぐに収まる」という人でも、継続して心臓や胸付近に違和感があるという人は、やはり健康な状態とは言えません。自分がどれに当てはまるのか見てみましょう。

心臓血管系の病気1. 心筋梗塞

心筋梗塞は心臓の痛みの中でもかなりの危険な状態です。

突如胸の奥でぎゅーっと締め付けられる痛みに襲われます。ひどい時では痛みがすごすぎて、まとも話せないような状況になります。

心筋梗塞の主な初期症状は以下の通りです。

・心臓や胸付近の強い痛み
・呼吸がしずらい
・吐き気
・冷や汗

吐き気や冷や汗などをかきはじめ、顔色が悪くなるようであればかなりの危険度なので、そういった症状に心当たりがある方はすぐに病院に行きましょう。

このような症状が出ている場合は逆に気付きやすいですが、中には倦怠感や軽度の吐き気など、症状が比較的落ち着いているケースもあります。

ですので「放っておいたら治るから」とあまり神経質に考えていない人も、症状が繰り返し起こるようであればやはり病院で診察してもらう事をおすすめします。

ちなみに心筋梗塞は、下記でご紹介する狭心症と症状が似ています。以下にもあてはまる項目がないかチェックしてみてください。

心臓血管系の病気.2 狭心症

こちらも心筋梗塞と同じように、突如胸の奥で締め付けられるような痛みに襲われます。「心臓が痛い」と表現する方も多くいます。

しかし、心筋梗塞よりも痛みや症状は軽いと言われており、少し時間が立つと何事もなかったように痛みが消えることがあります。

よく「心臓が時々痛いんだよね〜」と言っている人は狭心症である可能性が高いと言われています。

“狭心症”と一言でくくられてしまいますが、原因や痛みの程度は人によって異なるため、心筋梗塞との見分けがつきづらい事は確かです。

いずれにせよこのような症状が出ている場合には、お医者さんにしっかり診せるようにしましょう。

「狭心症についてもう少し詳しく知りたい」という方は別記事にてさらに詳細を記載しておりますので、こちらの記事も参考にしてみてください。

心臓血管系の病気.3 急性心膜炎

心臓を包んでいる心膜というものが、ウイルスや細菌などの影響で炎症を起こす事を言います。

心筋梗塞や狭心症と同様に胸の奥がぎゅーっと圧迫される痛みがあり、発熱を伴います。

「胸や心臓の痛みや風邪のような症状が長く続いている」という方で、なおかつ一向に症状が良くならないという方は、注意が必要です。

命に危険が及ぶような病気なので、やはり早めの受診が大事です。

心臓血管系の病気.4 大動脈瘤

この記事を見ている人であればこの病気の可能性は低いです。

なぜならもし大動脈瘤であれば、胸部~背部、腰部を中心に我慢出来ないほどの痛みが発生し、意識がなくなる可能性もあるからです。

「痛みが尋常ではない」場合にはこの病気の可能性もあるので、直ちに病院に行きましょう。

心臓の痛み③ : 呼吸器系の痛み

心臓がズキズキするいままで見てきたものの、どれにも当てはまらないという方へ。

それでは以下のような症状はないか、確認してみてください。

呼吸器系の痛み1. 自然気胸

やせている男性などに非常に多いのがこの自然気胸という病気です。

嵐の相葉さんや、ナインティナインの矢部さんなどがこの病気になりましたが、彼らのように体の線が細い人は要注意です。

肺に穴が開いてしまうので、痛いや息苦しさ、また咳が出る等の症状があります。

その他にも急性肺塞栓症など、何かの原因で出来た血栓が、肺内の血管に詰まってしまうことで起こる病気などがあります。

心臓の痛み④ : 消化器系/整形外科系の痛み

心臓が痛い逆流性食道炎

胸骨のまん中あたりに胸の痛みを感じる人や、いわゆる「胸焼け」と感じる人は逆流性食道炎の可能性があります。

その他にも急性胃潰瘍・急性十二指腸潰瘍など各部位に出来た潰瘍により痛みを生じる病気もありますが、これらは「突然痛くなる」というより「ジワジワくる痛み」であることが多いです。

慢性的な痛みを感じる場合はすぐに病院へ行ってください。

整形外科系の痛み

実は意外と多いのがこの痛み。

くしゃみや咳などの突然の衝撃で背骨や肋骨などにひびが入ったり、骨折をすることがあります。

「咳をしたら突然痛みだした」という人はもしかしたら心臓ではなく、付近の骨が傷ついている可能性があります。

心臓の痛みにも症状や原因が様々

今回は「突如心臓が痛くなった」「胸付近に違和感を感じるようになった」という人に向けて、その原因や症状の名前などを紹介しましたが、該当する症状はありましたか?

ただ、病気というのは色々な要因からなるものなので、少しでも痛みを感じるようであれば、その痛みの大小に限らず、きちんと病院で処方してもらうことをおすすめします。「心臓が痛い」からといって、心臓付近の病気が原因とも限らないわけです。

精神的な事が原因で心臓が痛かった場合には、一気に安心してすぐに治る事もありますし、大きな病気であれば発見は早いに超した事はありません。

「まさか自分は重病ではない」と考えている人もぜひ一度お医者さんで見てもらいましょう。症状が一向に良くならないという方は、なおさら早めの受診をおすすめします。