通常は気にならないはずの音が、とてつもなく大きな音に感じたり、頭にワンワンと響いたり・・。そんな症状に悩んでいる人はいませんか?
聴覚過敏になってしまう原因は、内耳の異常、自閉症など発達障害によるものなど様々ですが、今回は、ストレスが原因となって引き起こされてしまうものについて、お伝えしていきます!
聴覚過敏の主な症状
症状としては、食器がぶつかる音や子供の声、楽器の音、ペットの声など、甲高い音や声が頭に響く、非常に大きな音に感じるなどですが、症状が重い人となると、シーツが擦れる音、ドアの開け閉めの音、車や電車の音、テレビの音など、一日中耳を塞ぎたくなるような騒音ばかりのように感じ、日常生活もままならなくなってしまいます。
また、患者本人のみならず、家族は音を立てないように細心の注意を払って生活しなければならず、周囲の人も追い詰められてしまうことになりかねません。
また、音が響く、大きく感じるという以外に、耳鳴りを伴うこともあります。
ストレスによる聴覚障害との向き合い方
耳鼻科に行って内耳に異常がなければ、ストレスや疲れによる自律神経の乱れによる症状かもしれません。
また、鬱病でも聴覚障害を併発することがあるようです。
その場合、聴覚過敏だけを治す方法を行ったとしても、一時的に症状を抑えるためだけのものですので、根本的な治療は、ストレスを和らげることや、疲れを取ることから行うことになります。
まずは、しっかりと休養・睡眠をとることや、ストレスの原因を探り、取り除くための工夫をすることから始めましょう。
医師によく相談し、もし必要なら抗うつ剤や精神安定剤を処方してもらいましょう。
耳栓やイヤーマフはNG
音が不快に感じるからと言って、耳栓やイヤーマフを頻繁に使うことは、お勧めできません。
なぜなら、本来音を聞くためにある耳が、常に塞がれた状態でいることで、その機能を弱めてしまう可能性があるためです。
ただ、どうしても苦痛に感じて気が狂いそう、という時まで我慢する必要はありません。
医師によく相談し、必要最低限に留めて使用するようにしましょう。
ストレスは万病の元
ストレスは、様々な病気を引き起こす要因となります。
仕事で追い詰められていたり、周囲の期待に応えようと、自分自身を追い込んでいたりすることはありませんか?
また、人に任せられず、すべて自分だけで処理しようとしていませんか?
休日は、しっかり休めていますか?
聴覚過敏は「心と体の悲鳴」なのかもしれません。
忙しいから言って放置してしまえば、次第に悪化することもある病気です。
休日や夜はゆっくりと体を休めること、仕事や人間家計のいざこざなどは頭から追い払い、好きなことをして過ごすことをお勧めします。
それが無理なら、思い切って仕事を辞めてしまうことも考えてみて下さい。
人間関係で悩んでいるなら、その人と絶縁してしまうというのも、極端ではありますが、ひとつの方法です。
精神的に追い詰められ、症状を悪化させてしまうことを考えたら、その原因となっているものを断ち切ることが何よりも重要なのです。
仕事でもなく、他者とのコミュニケーションでもなく、一番大切なのは自分の体なのだと割り切りましょう。
周囲の人の理解が大切
ストレスが原因となっている聴覚過敏は、他者が目で見て確認できるものではないため、人にはなかなか理解されにくい症状です。
当人の苦しみは計り知れないものがあり、周囲の人の手助けは欠かせません。
どういうものか知りたい人は、疑似体験ができる動画もありますので、検索してみてはいかがでしょうか。
少しでも症状が軽くなるよう、できれば周囲の人も、ストレスを軽減させる方法を一緒に考えてあげて下さい。
具体的な方法が見つからなかったとしても、話を聞いてもらえる、一緒に考えてもらえる人がいるだけで、症状が和らぐ場合もあるのです。