湿疹や蕁麻疹があるわけでもないのに、体が痒くてたまらない・・。そんな経験はありますか?
痒みの原因となっているものは様々ですが、乾燥、アレルギー、ダニに加えて、ストレスもひとつの要因となり得るって、知っていましたか?
今日も痒くてなかなか寝付けない人は、軟膏や痒み止めを次々に試すよりも、自分が今置かれている環境が快適なものであるか、一度思い返してみましょう。
まずは、乾燥を防ぐ
風呂に入った後、体に保湿剤などを一切つけずに布団に入り、体が温まるのと同時に痒みが増してきて、眠れなくなってしまう・・。そんなときは、室内と、体を潤す必要があります。
室内に硬めに絞った濡れタオルをぶら下げたり、器に水や湯を張って近くに置いたりすると、肌と同時に喉の乾燥も防げます。
体には、自分に合った保湿剤を、風呂から出てすぐに塗るようにしましょう。
体の乾燥は、湯から出てすぐに始まってしまいます。
もし可能なら、湿度の高い洗い場で体を拭き、その場で保湿剤をつけると、より効果的です。
アレルギー体質で、保湿剤に抵抗があるとしたら、ワセリンがお勧めですが、稀にワセリンでもアレルギー反応が出てしまう人もいるので、心配なら最初に二の腕の内側などで、パッチテストを行うといいでしょう。
保湿剤を塗っても痒みが治まらないとすれば、風呂上がりにスキンケアを行うまで時間が開いてしまい、その間、急激に水分を取られてしまった肌が、既に荒れてしまっているためです。
その細かな傷口が、血流とともにうずいて痒くなるのです。
風呂から上がったら、出来る限り早く、保湿剤をつけましょう。
ダニも強敵
目には見えませんが、布団や枕の中には、何万匹というダニが潜んでいます。
ダニアレルギーがない人も、皮膚を噛まれるというリスクにさらされています。
朝、前日にはなかったポツポツした発疹があり、痒みを感じるとしたら、それはほぼ間違いなくダニの仕業です。
ダニは完全にはなくすことはできませんが、努力次第でかなり減らすことができます。
布団乾燥機で布団を乾燥させた後、掃除機でまんべんなく吸うと、効果があります。
また、ダニが通りにくい密度の生地を使ったシーツや布団カバーの使用もお勧めです。
ダニはフケやホコリが大好きなので、シーツや枕カバーは、頻繁に洗うようにしましょう。
アレルギーも敵
自分でも知らないうちにアレルギーとなっている場合も、ひどい痒みを感じることがあります。
アレルギーの原因を探ることは大変な作業ですが、一度アレルギー科へ行き、テストしてもらうことをお勧めします。
食べ物が原因なのか、それともいつも着ている服やパジャマの素材が原因なのか、スキンケアに使っている基礎化粧品やボディクリームの化学物質に反応しているのか、片っ端から調べることになります。
根気がいる作業ですが、アナフィラキシーショックを防ぐためにも、自分のアレルギー要因をしっかりと把握しておきましょう。
ストレスが意外な敵
乾燥やダニの対策が万全でもなお、体が痒くて仕方ないという場合は、もしかしたら心因性の痒みなのかもしれません。
職場やプライベートで、強いプレッシャーを感じていたり、無理をしたりしていることはないでしょうか?
思い当ることがあれば、まずはその事を信頼できる人に相談してみて下さい。
誰かに話すことで、少し楽になり、痒みも治まってくるかもしれません。
精神的に追い詰められて、どうにもならないときは、ぜひ心療内科へ掛かるようにして下さい。
カウンセリングや薬物療法で、根本的原因となっているストレスが緩和されると、嘘のように痒みが治まることもあるのです。
ストレスが引き金となって起こる体の症状は様々で、過呼吸が起こる人もいれば、喉の異物感や、胃の痛み、そして今回お話ししているような体の痒みを引き起こすこともあるのです。
人によってどんな症状が出るかはわからないため、ストレスが引き金となっていることに気が付きにくく、完治まで時間が掛かってしまうこともあります。
その辛い症状は、本当に体の異常なのか、それとも精神的なものから来ているのか、見極めることが大切となってきます。
いかがでしたか?
痒くて眠れないという症状は、本当に辛いものですよね。
掻くと、肌が荒れて余計に症状が悪化してしまうこともあるので、早めに対処していきましょう。