今は「書く」と言えばSNSやLINE、ブログ等が思い浮かぶのではないでしょうか。
携帯電話やPCがまだ普及していない頃は「書く」と言えば日記や手紙でした。
実はこのアナログな方の「書く」というシンプルな動作に、ストレスを軽減する力があるなんて知っていましたか?
そして、精神面だけではなく、脳を活性化させる力も持ち合わせているんです!デジタル社会だからこそ見直して欲しい「手書き」の素晴らしさについて、お伝えします!
書くだけでストレス発散
自分の中で渦巻いているモヤモヤした気持ちを何とか処理したいと思ったら、紙にしたためることをお勧めします。
何でもいいんです。スケジュール帳の日付の枠に小さな字で一言二言書くだけでもいいですし、日記帳に日々の思いを二、三行したためるだけでもいいんです。
もしくはコピー用紙に恨み辛みを殴り書きにするのも、それを書いたあとに踏んづけたり、ビリビリに破ったりするのもアリです。
また、伝えたいことがある相手宛の手紙を書き、その後捨てることもお勧めです。
同じ日記ならブログでもいいじゃないかと思うかもしれませんが、ブログは不特定多数の人に見られてしまうものであり、読み手の気分を害することになるかもしれません。
人に読まれると思うと、少し感情を抑えようと意識してしまうこともあるでしょう。一方、手書きはどんな悪い言葉でも、汚い字でも書き放題です。
直接手に刺激が伝わる「手書き」をすることにより、思いの丈を筆圧にも込めることができるのです。
書くことで脳を活性化させる
殴り書きでももちろんいいのですが、日記として丁寧に文章を書くことで、脳に刺激を与え、活性化させることができます。
「書く」という動作は、実はものすごく頭を使う作業だって知っていましたか?
まず、書きたいことを思い出すために、頭の中の数ある引き出しの中から探し出し、それを文字に変える作業を行い、PCならキーボード操作一つで行われる漢字変換も、自分の頭でやらなければならず、加えて、限られたスペースに収まるように文字の大きさを調整したり、書きたいことを要約したりといった作業も必要となります。
思ったよりも脳がハードに動いていると思いませんか?事実、PCやスマホばかりで手書きから遠ざかっていた人が、久しぶりに筆記具を使って文章を書こうとすると、簡単な漢字さえ思い出せず、 枠内にきちんと収まるように書くことが難しくなってしまうようです。
キーボードを打つだけの単純作業は、脳を活性化させるとは言い難いようです。
また、キーボードを使った学習を行った生徒よりも、手書きで学習した生徒のほうが授業の内容をより深く理解し、長く記憶に留めておくことができたという研究結果も出ているようです。
お勧めの手書き作業
一番のお勧めは、日記を書くことです。何よりも魅力なのは、自分だけの世界に浸れるという面です。
どんなにネガティブなことを書いても、下品な言葉になっても、誰も咎める人はいません。
人の悪口だってじゃんじゃん書き放題です。ただ、ここでもうワンステップお勧めしたいことがあります。
毎日書きたいことを書いて、少し気持ちに余裕ができたら、もう一度読み返してみて下さい。
そこで恨み事を並べる自分に対してどんな気持ちが湧くか、確かめてみましょう。
冷静になったとき、以前の自分はあんな事で悩んでいたのか、確かに辛かったけれど、それほど深刻になるようなことでもなかった・・などと思い直すことができるかもしれません。
もし何かに迷いがあり、進む方向がわからずに日記に思いの丈を綴っているとしたら、客観的に読み返してみるうちに、自然と答えが出てくるかもしれません。「自分と向き合う」という作業もできる日記、ぜひ始めてみて下さいね。
いかがでしたか?
手書きって素敵ですよね。恋人や友人、知り合いから、心のこもったメールをもらうのと、手書きの手紙をもらうのとでは、どちらが嬉しいですか?
手書きの手紙ではないでしょうか。なぜなら、文字の丁寧さや、筆圧などからも、その人の「思い」がダイレクトに伝わってくるからです。
日記は言わば、未来の自分へ宛てた手紙にもなり得ます。ストレスやイライラを思い切りぶつけてみて下さい。
そんなこともあったな~と笑いながら読み返せる日が来ることを願っております。