うつ病・心の病

「独り言が多い」はストレスや鬱病気の兆候??ぶつぶつ言ってしまう心理とは??

独り言 心理

「あ〜やべ間違えた!」

カフェや仕事の最中に隣から聞こえてくる独り言。あるいは自分自身も発している人もいるでしょう。

もはや独り言が習慣になっている人や、職場の周りの特に上司なんかでも、独り言を言ってしまう人が最近急増しているそうです。

そういった独り言はなぜ発してしまうのでしょうか?

心理的な意味や原因、対処法をご紹介致します。

そもそもなぜ独り言を言ってしまうのか

独り言を発してしまう原因の多くは”慢性的なストレス”からくるものです。

“独り言”とはそのストレスを何か言葉を発する事で発散し、精神的にバランスを保とうとする行為です。

精神的に不安を感じていたり、職場や人間関係に上手く行かない事がある人にこういった症状が出やすいと言われています。

よく鬱病の人なんかでも「常に独り言を言っている」人がいますが、すっかり弱ってしまった自分に対して精神的になんとかバランスを保とうとしているのです。

また仕事中にぶつぶつと一独り言を言っている人は、自分の世界に入り込んでしまい、周りの雑音を遮断しようとしている可能性が高いです。

独り言は癖になってしまう

職場でメールの本文を口に出したり、ミスをした際に独り言を言っているといつのまにかそれが習慣づいてしまいます。

しまいには「俺(私)ちょっと独り言うるさいかもしれないけど気にしないで」などと自覚していながら治そうとしない人もいますが、独り言がひどくなるだけで周りにも迷惑をかけてしまう可能性があります。

またストレス発散のためにぶつぶつと独り言を言ってしまう人は、感情的になりやすいという特徴があります。

「なんか最近独り言が多くなったな」と感じたら改善する努力をしましょう。

悪い事ばかりではない。独り言は健康に良いなどの効果もある?

独り言を言う事は周りからみたら迷惑な可能性が非常に高いです。

しかし先ほどから述べているように精神的なバランスをとるには非常に有効とされています。

よく女医の西川さんなんかが「テレビに受け答えしちゃうんだよね」などとトークしていることがありますが、テレビに話しかけたり、ペットに話しかける事はストレス発散になると言われています。

心理学が盛んなドイツの心理学者の研究でも「独り言は緊張をほぐす効果あり、心身の健康維持に好ましい」という研究結果が出ています。

また、天才の人って何かぶつぶつ独り言をいいながら勉学に励んでいる印象がありませんか?

実は独り言を言いながら考えることは、新しいアイディアが浮かびやすくなるなど、創造性・発想力を高める効果もあるんです。

こんな独り言は危険!当てはまったら要注意!

独り言は健康に良い一面もあるとご紹介しましたが、下記のような症状が出ているとかなり危険です。

・誰もいないのに誰かと話しているような独り言や、一人で笑ってしまう
・独り言の内容が意味不明で、人がいるのに言い続けてしまう
・他人の悪口や殺人をほのめかすような攻撃的な独り言をいってしまう
・「あ〜もうだめだ」などと落ち込んだ内容の独り言ばかりいってしまう

以上のような独り言であればかなり危険な状態で、総合失調症になりかけている可能性があります。

上の3つはかなり重度の症状ですが、一番最後の「落ち込んだ内容の独り言ばかり言ってしまう」というのに当てはまる人も多いのではないでしょうか?

独り言は放っておいても治るものではないので、対処する必要があります。

ではどうすれば独り言がなくなるのか

独り言は「これをすればなおる」というものではありません。

無理矢理独り言を言わないように意識をしても、かえってストレスがたまってしまい精神的なバランスが崩れてしまいます。

先ほどの述べた通り、独り言は慢性的なストレスからくる可能性が非常に高いです。

仕事で朝から晩まで働いていたり、運動不足を感じるようであれば、しっかりと休養をとり体を動かしてあげる事が重要です。

また独り言を言う人は「一人でいるのが結構好きなんだよね」という、孤独タイプ発言をする人が多いですが、実際は寂しがりやの人に多いようです。

自分だけでなく、周りに独り言を頻繁に言うような人がいたら、話を聞いてあげたり、軽い気持ちで飲みに行ってあげる等の精神的なケアが必要です。

いかがでしたか?

今回は独り言に関する情報をお伝えしましたが、独り言が多くなってきた人は”精神的にダメージがあり、ストレスが蓄積してる”といえるでしょう。

自分の今の環境を一度冷静にみつめていただき、少し仕事を休んでみる、などして心身ともにリラックスすることが非常に重要です。