SNS行動心理

SNSだと性格変わる?リアルで地味なあの子が女王様?!

SNS 性格

Twitter、LINEFacebookmixietc。今や、友人や同僚、あるいは仕事の関係者などとSNS(ソーシャルメディアネットワーク)でやり取りしていない人の方が少ないかも?最近めっきりそんな雰囲気ですよね。

近年のデータによると、日本国内でのSNS普及率は60%を超えています。(スマートフォンの普及率も同様だそうです)

最も多いユーザー率を誇るのはLINE。これに反比例して、メールの利用率はぐんと下がってきています。友人などとの簡単な会話ややり取りなら、メールよりもLINEのほうが断然ラクだと感じている人が多い、ということになりますね。

SNSだけの人間関係が生まれる

SNS 性格

SNSの使い方は様々ですが、例えばLINEについて考えていくと、雑談目的のグループメンバー募集や、ゲーム仲間の募集を数々の掲示板等で見かけます。そういうグループに加入すると、必然的に「顔も本名も素性も知らない、ネット上だけの知り合い」と繋がることになりますよね。これは、鍵をかけていない全体公開のTwitterなどでも同様のことが言えると思います。

すべてのSNSは、基本的に匿名で登録することが可能ですね。ということは、リアルでの素性を知られることのないまま、ネット上の友達とコミュニケーションできるということになります。

匿名である状況によって、ついつい自分を大きく見せたくなってしまうような人も中にはいるようです。

虚飾の自分を演じてしまう

SNS 性格

「いい人だと思われたい、頼りにされたい、ちやほやされたい」そのような欲求は、多かれ少なかれ、誰にでもあるのではないでしょうか。ネットの中でだけでも、理想の自分に変身してみたい。そういった傾向は、男性よりも女性のほうが分かりやすく見られるようです。

最初は軽いジャブで、実際には彼氏がいるのにいないふりをして、男性の気を引いてみたり。ちょっと大げさに不幸話をして、同情を買ってみたり。それがだんだんエスカレートしてきてしまうのが人間というもの。「しつこくナンパされて困っちゃった」「痴漢に遭っちゃった! 最悪……」など、周囲の気を引き付けそうな『作り話』を重ねることで、虚飾のドレスはどんどん派手になっていきます。そういったやり取りを重ねるうちに、ネット上の男性群は「この人は、さぞかし魅力的に違いない!」と、意外と簡単に思い込んでしまうんですよね。

そう、SNSでの『虚飾の自分』を作るのは簡単なんです。日々ちやほやされて、すごくいい気分! それがストレス発散になってくるというケースも多々あります。

こうなってくると、SNSへの依存度はどんどん高まっていくばかり。仕事をしていても勉強をしていても、SNSが気になって仕方ない……。実際には少し地味で目立たないような、あなたの隣で普通に仕事をしているような彼女も、もしかしたらSNSでは「みんなの女王様」かも?

SNSでの変身願望を持つ女性の特徴とは

ざっくり言ってしまえば『自分に自信がない』『欲求不満』『理想の自分と実際の自分がかけ離れている』このあたりの悩みを抱えた女性に、そういった傾向が多く見られるようです。

そもそもリアルの自分に自信があったり、実生活が充実していれば、ネット上で必要以上にちやほやされたいという願望自体が生まれにくいですよね。でも、上記のような悩みを抱えた女性にとっては、自分の作り上げたSNS内=『桃源郷』こそが心のよりどころ、だったりするんです。

ここでひとつ、これまでのケースとは違う例をご紹介します。著者の知っている「SNSの女王様」のお話。彼女と著者はリアルでの知り合いにあたるので、勿論、実際の彼女がどんな人物なのか熟知しています。顔も名前も職業も年齢も、既婚者であることも。そして、彼女が女王様になっているSNSの仲間の中には、私も入っているんです。……ということは、彼女がいちいちアピールする大げさなエピソードや、普段とはかけ離れた雰囲気、果ては「イケメンの彼氏欲しいなぁ♪」という、社会の倫理に反するような言動の全てが、私にも筒抜けになっているんですね。彼女自身も、私にそれが筒抜けなのは分かっているはず。それを承知で、虚飾のドレスを纏い続けているわけです。

彼女は、より自分を大きく見せるためなのか、世間的にはあまり知られていない『可愛いアイドルの自撮り写メ』をプロフィールのアイコンに設定しています。そのアイコンを見た男性は、ほぼ何の疑いも持たずに「こんなに可愛い子なんだ!」と思い込んでいるようでした。(実際の彼女は30代、ぽっちゃり体型)何だかモヤモヤした私は、それとなく「どうしてアイコンがアイドルの写メなの?」と聞いてみました。すると「あの子可愛いでしょ? 好きなんだ!」との返答。なるほど。そういう可能性もあったか……と納得したのも束の間。

数日後、SNS内の男性から「めっちゃ可愛いですね!」と容姿を褒められた彼女は「そんなことないですよ♪」「この自撮り、詐欺ですもん(笑)」と、さもアイコンが自分であるかのように答えていました。

つまり、彼女としては「ちょっとぐらいSNSで嘘ついたっていいじゃない」という持論のもと、完璧に居直っている状態というわけです。既婚であるにも関わらず「彼氏欲しい」というような発言を度々しているわけですから、旦那様は彼女のSNS内での振る舞いを知らないのでしょう。

私から見て、このご夫婦はとても円満に見えますし、何よりも旦那様は、奥様である彼女に対して非常に優しく接しています。それでも彼女は、もっともっと男性からちやほやされたいのでしょうか?SNSは別腹?あるいは、私の目に見えている夫婦像こそが虚飾であり、二人だけの家庭内では、私の想像がとても及ばないような、何か深刻な問題があるのでしょうか。それは本人にしか分からないことですが、そこまでしてもSNSで着飾っていたいという例もあるということですね。

つき続ける嘘が生み出す波

SNS 性格

嘘から出た実(まこと)ということわざがありますが、そうも言っていられないのが現実です。例えば、前述のような『既婚者なのに、彼氏が欲しいと言って周りの気を引く』ようなことを日常的に行っていると、当たり前ですが、それを真に受け、相手に真剣に恋をしてしまうということが多々あります。その発言をしている本人としては、ちょっとした悪戯心なのかもしれませんが、彼女に恋をしてしまった男性から真剣に相談をされる周りは、振り回されるだけ振り回されるということになりますよね。

かく言う筆者も、先ほどの既婚女性の件で、その手の相談を真剣にされてしまった過去があり、なんと誤魔化すべきかと非常に困惑しました。さらっと「あの人、結婚してるよ」とでも言えればラクなのでしょうが、その際は「自分で蒔いた種は自分で処理するべき」と考えたので、筆者からは真実を言わないでおきました。それから暫くして、相談してきた男性は当たり障りのない挨拶のみでグループを抜けました。

彼女と直接やり取りして何かしらの事実を知ったからなのか、他の誰かに真実を聞いたのか、はたまた全く別の理由だったのかは分かりませんし、詮索もしませんでした。内心は「推して知るべし」といったところでしたが……。それまでは楽しく賑やかだった雑談グループでしたが、退会した男性が他のメンバーに愚痴らしきものを話したようで、グループはどんどん過疎化してしまい、今はほぼ機能していない状態になりました。

今回例に出した彼女は、容姿や内面、配偶者についての虚飾のドレスを纏っていましたが、それ以外の例だと、いかにもセレブのようなドレスを選ぶケースもあります。

「頻繁に海外旅行している」「某ヒルズ近辺に住んでいる」「芸能人に知り合いがいる」等々。他にも、筆者が知らないところでは様々な色のドレスや美しい着物を纏っているケースがあるのでしょう。

勿論、どこでどんな嘘をつこうが、本人の判断です。でも、ふと我に返った時に残っているのは、罪悪感、現実とのギャップに耐えられなくなるといったストレス、「バレたらどうしよう」という焦燥感、などなど……元々抱えるはずではなかった、新たなストレスなのかもしれません。

いかがでしたか?

どんどん普及するSNS。便利な反面、使い方によっては思わぬ落とし穴があるかもしれませんし、自分は何もしていない場合でも、巻き込まれると言ったことがあるかもしれません。

せっかく便利にコミュニケーションをとれるSNSなのですから、なるべくトラブルを避けながら健全に使いたいですよね。

最後に。人はそれぞれ一生懸命、自分の人生を歩んでいるはずです。自己評価がいくら低くても、嘘をついてまで別の自分を作る必要はないのではないでしょうか?誰しも長所がたくさんあるでしょうし、変に大きな見栄を張ることで、逆に周りを引かせてしまう……なんてこともあります。

それぞれの使い方で、充実したSNSライフを送りましょう♪