ストレス

寝言をはっきり喋る意味や特徴とは。ストレスや病気が原因?

寝言がはっきりしている人

あなたや、あなたの家族、または恋人に、ハッキリとした寝言を話す人はいないでしょうか?

ブツブツ・・ゴニョゴニョ・・と聞き取れないような寝言を話す場合は問題ないのですが、妙にハッキリしていたり、誰かと会話しているかのように現実的な寝言であったり、奇声をあげたり、体が動き回ってしまう場合は、病気か、病気の前兆が現れているのかもしれません。

一緒に寝ている人を心配させてしまうレベルで”はっきりと寝言を喋る人”。

このような寝言の症状は、何が原因で起こるのでしょうか?特徴や対処方法などを見ていきましょう。

ハッキリとした寝言は注意が必要

想像が容易いかと思いますが、はっきりと寝言を喋っている場合は注意が必要です。

ぐっすり寝入っていたにも関わらず、急にベラベラと寝言を話し始めた人が隣にいたら、びっくりするとともに、ちょっと怖くなってしまいますよね?

小学生くらいの子供までは、成長過程で見られるもので大抵は心配いらないのですが、大人の場合は、レム睡眠行動障害が疑われます。

レム睡眠行動障害とは何か?具体的に見ていきましょう。

レム睡眠行動障害とは?

通常レム睡眠中は、脳が半分目覚めて筋肉は緩んでいる状態なので、うまくしゃべるこができず、夢に見た事が寝言となっても、ハッキリとしないゴニョゴニョとした話し方になります。

ですが何らかの原因で、筋肉が動かせるようになってしまい、ハッキリと、長い寝言を話したり、体を動かしたりできるようになってしまう状態の事を指します。

動きや寝言はその時に見ている夢が影響していて、悪夢を見る確率が高いため暴力を振るうこともあると言われています。夢の中の行動を現実でも行ってしまうんです。

起きる直前に「何か動きながら起きたな」なんていう人もいるのではないでしょうか?程度の差はあれ、誰もがレム睡眠行動障害を経験した事が一度くらいはあるかもしれません。

原因は、ストレスが関係しているのではないかと言われていますが、パーキンソン病の前兆である可能性もあると言われています。

ストレスが原因と思われる場合は、どんなことにストレスを感じているのか原因を探り、周りの環境を整えて、ストレスを軽減していく必要があります。

それでも症状が治まらなければ、向精神薬を服用することにより、症状を抑えられることがありますが、薬に頼る事はなるべく避けたいですよね。

その他に考えられるのは、睡眠時無呼吸症候群、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、高熱を出したときなどがあります。

「今置かれている環境にあまりストレスを感じていないんだけど?」という人も心の奥底では、何かストレスになる原因があるのかもしれません。将来に対する漠然とした不安や、過度の疲れや環境の変化など、人の心は繊細なので、何か思い当たる事がないか今一度見返してみてはいかがでしょうか。

睡眠時に突然叫ぶ、金切り声を上げる

3~6歳くらいの小さな子供に見られる、夜驚症という症状があります。

大抵は成長するにつれて症状が起こらなくなりますが、中には大人になってからも同様の症状が起こる人もいます。

熟睡していると思ったら、突然起きて大声で叫んだり、甲高い声をあげて怯えたりすることもあります。

大人になっても変わらずこういった症状が出るという方がいれば、現在のストレスや過去のトラウマなどが起因している可能性が非常に高いといえます。

夜驚症とは何か?具体的にみていきましょう。

夜驚症とは?はっきり寝言よりも深刻?

夜中に突然起きて金切り声を上げたり、ブルブルと体を震わせて暴れまわったりする症状が現れます。

ほとんどは子供の頃だけで、成長につれて症状はなくなりますが、稀に大人でも発症することがあります。

物凄く大きな声、または甲高い声で突然叫ぶので、同じ部屋で寝ている人は飛び起きることになりますが、目が覚めた後は、本人は異常行動時の記憶は残っておらず、自覚がありません。

原因ははっきりとわかっていない部分が多いですが、寝言と同様に強いストレスが関係しているのではないかと言われています。特別な治療は必要ないと言われていますが、疲れを溜めない、適度にストレスを発散させるといったことが大切です。

こういった睡眠障害はやはりストレスが大きく関係しています。ストレスと一言にいっても種類は多岐に渡ります。

今抱えている不安や悩み、また過去のトラウマや体験などが、大きく関係してきます。

はっきり寝言や夜驚症の症状があれば病院へ

原因を見極めるため、まずは睡眠障害の専門病院か、総合病院の睡眠外来へ行きましょう。

病気が潜んでいないか調べるために、自宅でセンサーをつけたまま就寝する簡易検査を行うか、病院に泊まり込んで、終夜睡眠ポリグラフ検査という、夜間の睡眠状態を詳しく調べる検査が行われることがあります。

ベラベラとしゃべる寝言や、暴力的な言動を伴う睡眠時の異常行動は、ときに家族やパートナーの眠りも妨げてしまいます。自覚がなくても、周囲の人から指摘されたら、早めに受診するようにしましょう。

また、ぐっすりと深く眠るために、寝る前は食べ物を口にしない、風呂にゆっくり浸かる、過度のアルコールは控えるなどの、基本的な自己管理も大切です。

原因を探り、症状に見合った対処法を見つけ出して、心地良い眠りが得られるよう工夫していきましょう。