人見知りという言葉は、元々子どもに対して使われる事が多かったのですが、現在では、大人の間でも使われるようになりました。「大人になってまで人見知りをしてしまう自分が恥ずかしい…」というような方もいますが、実は人見知りだと思っている大人はとても多いんです。
今回はその人見知りについて考えていきたいと思います。
人見知りは幼少期が原因?
人が一番最初に人見知りをするのは、赤ちゃんの頃だと言われています。生まれたばかりの時は、誰が抱っこしていても大丈夫ですが、半年位経つと、少しずつ人を認識出来るようになります。
その為、知らない人を見て泣いたり、「母親から離れたくない」という防衛本能が働くのです。
「あの子は全然人見知りをしない子だね〜」と周りから常に言われているような子供は大人になってからも社交性豊かである傾向があります。反対に「シャイだよね〜気が小さいよね〜」などと言われていると、たとえそれが冗談の一種だとしても、子供の記憶には強く残ります。
人見知りで悩んでいる方は、昔から悩んでいるという方が非常に多いです。もし現在お子様がいるようでしたら、冗談でもネガティブな発言をしないようにする事が大事です。
人見知りとは一体なに?
人見知りとは一言でこういうものだ!とは言えない症状ですが、特に初めて会う人と上手くコミュニケーションが取れなかったり、全然話せないという症状です。
人見知りの症状の中でも、「久しぶりに友人と会うのも緊張する」「どんなに仲いい友達と会っても緊張する」など、人見知りの激しさには、個人差があります。
そういう人たちは「人との付き合いが苦手」という意識が強くあり、また同時に克服したいと思っている方がたくさんいます。
人見知りというのは本来動物のもっている警戒心の本能からくるもので自然な事ではあります。それゆえ性格が真面目な人に多いのが特徴のひとつです。内気や引っ込み思案である方にも多い症状です。
人見知りをしている多くの方は、「話しかけよう」「積極的に話して自分を変えよう」と心の中では思っていても、「何の話をしたら良いのか…」「嫌われたらどうしよう」「人間関係を築くのがめんどくさい」などと悩んでいる人が多いのです。
対人恐怖症の可能性
人見知りではなく、対人恐怖症の可能性もないとは言えません。
人と会うという事さえ避けてしまう対人恐怖症。人見知りの症状とは違っていて、対人恐怖症であれば、引きこもりになってしまったり、日常生活にも支障をきたしてしまいがちです。
人見知りとの違いは「人」が怖いと感じるかどうかという事です。こちらも人見知りと同様に性格が真面目すぎる人に多い傾向があります。
その際の発症の原因は、「人前でミスをした」「恥ずかしい思いをした」などという些細なきっかけである事が多いです。人見知りである方も、悪化していくことで、対人恐怖症になる可能性があるということです。自分は大丈夫だと過信するのは危険ですので、対人恐怖症になる前にしっかりと解決法を考えていく必要があります。
人見知りの克服は出来るのか?
人間関係を築くことが苦手である人見知り。自分に自信を持っていない方も多く、ネガティブなイメージを抱いてしまいがちですよね。しかし、あなたの気の持ち方で変わることは出来ます。
大切なのは、「一気に話さなきゃいけない」と思わないことです。まずは、挨拶から始めてみませんか?生活の基本となる挨拶。出来たらきっと気持ちがいいはずです。何を話したら良いのかということを頭の中で考えてしまうから、精神的に参ってしまうのです。
「自分から挨拶をする。」それを一番はじめの目標としてやってみましょう。成功した時には、少しでも自信がつきます。一歩ずつでいいのです。ゆっくりと克服に向かって歩いていきましょう。
あなたは、一人ではないということ。挨拶に慣れてきたら、次はどの様にしたいのかを考えるのです。小さな一歩であったとしても、それは、大きな成長なのです。出来た自分を誇りに思いましょう。
すごく簡単な事ですが、意外と行動に移そうとすると難しいんです。ただそのように何度もなんども繰り返し挑戦することで、次第に慣れ、自分が人見知りであることを忘れられるような日がいつか来るはずです。
いかがでしょうか?
人見知りである人の中には、苦痛に感じている人もいれば、特別気にしていない方もいます。人によって感じ方は様々ですが、苦痛であれば、病気を伴う恐れもあります。毎日が輝き、笑顔で過ごせたのならば、あなたの人生はきっと大きく変わります。
人見知りの克服は、決して簡単なものではありません。なので少しずつでいいのです。一歩ずつ進んでいる自分を感じることが出来たのであれば、自信を持ちましょう。接客業に挑戦する最初は誰しもが失敗だらけですが、年月を経いけばなれていきますよね。それと同様で最初から上手くできる人なんていません。
自分が人見知りであることをあまり悲観的に考えすぎず、ゆっくりと克服していくと良いでしょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです。