「人前で話す時に極度の緊張で、声が震えてしまったり、話せなくなってしまったり、赤面してしまい人前で話す事や人前にいる事さえも困難になってしまう」このように、社会的な場面において不安感や恐怖感を過剰に感じてしまい仕事を続けられなくなってしまったり、社会に出る事がままならない心の病気を社会不安障害(SAD)と言います。
又、その場面において動悸や、吐き気、震え、発汗、赤面といった身体的症状を伴ってしまい様々な状況や場面から避けるようになってしまう…とても辛い病気なのです。ここでは、社会不安障害(SAD)に悩み、苦しみ社会に出れなくなってしまった人や、社会に出ているけれど、悩んでいる人に社会復帰への近道となる克服方法をご紹介します。
社会復帰への近道に是非参考にしてみて下さい。
生活習慣を見直そう

不安を伴う心の病には、1番初めにするべき事は不安を取り除く事が重要です。不安を取り除く方法として、抗不安薬や抗精神薬といった不安に効果的なお薬を利用してみるのも悪い事ではありません。
毎日ではなく、不安感が強い時や、緊張してしまう場面だけに使用する事で、楽に過ごす事が出来ますし、頓服としての服用なら抵抗感も少なくなるのではないでしょうか。それでも、精神薬に抵抗がある人は不安を取り除く漢方もあります。自分に合ったお薬を使ってまずは、不安をなくす事が大切です。
それに伴い、生活習慣の見直しも大切です。生活習慣が乱れてくると、様々な精神疾患の引き金にもなりやすくなってしまいます。特に、睡眠不足や食生活の乱れは精神医療でも問題視されるほど課題になっています。生活習慣の乱れが原因により、精神不安やイライラしやすくなってしまったり、ヤル気が起きなくなってしまうというような考え方もマイナス思考になってしまうのです。
1日3食をバランス良く食べる事が大切です。バランス良く食べる事はなかなか難しい事でもあるねで、サプリメントを利用するなど、栄養不足なカラダにさせない事も大切です。又、運動不足も精神不安定になりやすいのです。
カラダを動かす事で、汗をたくさんかき、新陳代謝も良くなり、ストレス発散にもなります。
カラダに気持ちの良い疲労感を与える事で深く質の良い睡眠へと繋がるのです。
人前だと緊張して話せない

誰でも、初めは人前で上手に話す事は出来ませんし、誰でも緊張はしています。もちろん、人前が得意という人もいます。初めは誰でも緊張してしまいますし、少しは恐怖心も持っているのです。
もともと性格的にあがり症の人もいます。あがり症の人であっても、苦手な場面を避けずに、その状況のもとで慣れさせていきます。性格的なものは直りません。
完全に克服する事は難しいですが、苦手な場面や状況に慣れる事は誰でも出来るのです。大勢の人前が苦手な人なら、まずは1対1で人と話をする事から慣れさせてみて下さい。
苦手な人を相手にするのではなく、話をしやすい人と2人きりで話をする場面に慣れさせる事が大事です。1対1の場面に慣れてきたら、3人、4人と少しずつ増やしていき、人と話す事は怖い事ではない。という事を脳と体で記憶させてみる事が大切です。
3人、4人の場面でも緊張してしまうと思いますが、避けずに緊張した状況に慣れてみるのです。人前で話をするのは怖くはない。だけど、緊張するのは普通なんだ。というように、その場面は普通の事というように慣れさせてみると良いです。少しでも、慣れてくると少しずつ自信もついていきます。
人との食事が苦手

社会にいると、職場で飲み会や食事会が頻繁にあると思います。社会不安障害の人は、飲み会や食事会の場が苦手で避けてしまいがちです。苦手な人との付き合いもしなくてはいけませんし、飲み会となれば大勢だったり、みんなで話をしたりする状況にもなります。
そんな場面で、緊張してしまい食事が喉を通らなくなってしまったり、動悸に襲われて気分が悪くなってしまい食事会どころではなくなってしまうのです。この場合も、避けたくなってしまいますが、少しの時間でも参加をしてなるべくその場に慣れる事が大切です。
逃げ場を確保しておく事で、どうしてもムリそうならやめればいい。という気持ちでいる事で気分は楽になっていきます。今日は体調的にもムリだと思ったらお断りする事も悪いことではないのです。周りに気を使わずに、自分の心と身体に相談しながら参加をしてみましょう。
フラワーレメディ

自然療法の1つにバッチフラワーレメディという物があります。植物のエネルギーから作られた母液から花や植物を太陽に当てて、煮沸する事で作られている成分です。ネガティヴな感情を消す事が出来ると言われていて、何十種類の中から自分の感情に合ったレメディを利用して感情の状態で飲む事で、リラックス効果をもたらしたり、嫌な感情を消してくれる効果を持っています。
人によって合う、合わないがありますが、自然療法に興味がある方にはオススメです。専門店で相談して利用してみるのも良いでしょう。緊張する場面の30分前に飲む(数滴)方法なので、気軽に試せます。
いかがでしたか?
このように、社会不安障害によって日常生活も普通に送る事が困難な人がたくさんいます。きっかけは様々ですが、苦手な状況から避けているだけでは何も変わりません。その場に少しずつ慣れてくる事で少しずつ自信もついていきますし、苦手な状況から逃げなかっただけでも達成感になり自信が生まれてくるのです。
誰でも、苦手な場面や状況を持っています。その感情や状況と上手に付き合っていく事も克服への近道になるのではないでしょうか。