PTSDをご存知ですか?
PTSDとは、心的外傷後ストレス障害のことです。とてもショックで悲しい経験をしたり、火事や事故、自然災害、暴力などといった本当に耐えがたい出来事が原因である場合が多いのです。地震での恐怖、津波や事故、暴力で恐ろしい思いをする事から、大人だけでなく、子どもにも起きてしまう病気です。今現在増えてきているのがテレビを通してでも感じていただけるかと思います。
PTSDとはどのような症状があるのか
人は、突然起こった恐怖をすぐに忘れる事が出来ません。そのような時、恐怖であった場面が浮かんで離れなかったり、突然思い出して怖くなったり、不安や緊張が何カ月も続くのです。もし、そのような状態があった時には、PTSDの可能性が高いと思われます。
その場合、どのようにすればいいのか?
人には、安心、安全、安眠が大切です。だけどPTSDに方にとって当たり前の日常はないのです。
虐待、暴力、性的虐待を受けてこられた方はどうでしょうか。心の痛みを抱えたままで、人に相談する事がなかなか出来ないはずです。きっと子どもであっても同じです。親が虐待をしても大好きなのです。どんなに辛い現実であったとしても子どもたちは、愛されたいから我慢をするのです。そんな世の中がいつもニュースで見受けられますが、絶対にあってはならない事です。
それと同時に大人であっても、誰にも言いたくない、怖くて知られたくない現実があります。だけど、それを放っておくと、悪化するという悪循環に繋がっていくのです。子ども達の変化には、幼稚園、保育園、学校や自治体など、周りの大人が気付いてあげなければならないのです。
PTSDの症状になっても相談しない人は多い
PTSDの症状が出ていたとしても、「恥ずかしくて人に言えない」と一人で悩みを抱えてしまう人がたくさんいます。
そのような方に気付いた場合は、見て見ぬ振りをして欲しくないと心から願います。周りに悲しい経験、とてもショックな出来事が起こった方はおられませんか?相談しにくい状況であるからこそ、周りにいる方々が気付いて欲しいと思います。
あなたはあ、あるいは周りの方は皆さん大丈夫ですか?健康ですか?少しでも様子が違うと感じた時には、その人の話を聞いて欲しいのです。気付いてあげて欲しいのです。ただそれだけでも、安心できる事があります。自分を心配してくれる友達がいる。自分を大切に思ってくれる家族がいる。そのような事を気付かせてあげて欲しいのです。
PTSDになった方は、自分から相談しにくい問題を抱えながら過ごされています。誰にも相談できないという状況の中一人で恐怖心を抱き、苦しくて、辛くて仕方がない時もあるはずです。
そんな時、ただ一緒にいてくれる人が居たら心強い時もありますね。話はしなくてもただ側にいてくれるという環境があれば、気持ちも落ち着くかと思います。しかし、一方で誰にもそういう姿を見せたくないから一人で居たいと思ってしまう現実もあって、難しいです。
ですが、それは、SOSのサインでもあるのではないかと思うのです。その様な時は病院に行ける様な働きかけをして頂けたらと強く願います。
病院で受診を
心療内科や精神科で相談する事がとても大切になってきます。その際、薬物療法や心理療法が行われます。辛い出来事と向き合うことは簡単ではありません。何度も逃げ出したくなることもあると思います。だけど、いつかは必ず向き合おうと思う日が来ます。その時の心の状態を救ってくれるのが、薬物療法であると思います。
少しでも不安な気持ちが減ったり、眠ることができたり、笑える日が来ます。受診して良かったと思える日がいつか来るはずです。簡単ではない治療を受け続ける事になりますが、決して一人ではないという事を知って頂きたいと感じています。あなたを心配してくれる方がいること、一緒に病気に立ち向かう方法を考えて下さる先生がおられます。
一気に治るわけではありませんので、きっと嫌になることがあると思います。だけど、一歩ずつ少しずつでいいのです。沢山頑張り過ぎたあなたは、頑張る必要はないのです。十分頑張っているのですから。ゆっくりと自分に合った治療法で症状を軽くして行けるよう願っております。