爪を噛むクセ、ありますか?
大人から子供まで爪を噛むクセを持っている人は意外に多いと思ですよね。大抵無意識に行っていることが多く、その無意識の中に実は過去のトラウマや、自分自身の改善すべき点が隠されている場合があります。
子供の時から爪を噛んでいる人は、大人になってもそのような行為を続けてしまいがちです。大人になって爪を噛むのも恥ずかしいですし、指先が綺麗だと嬉しいですよね。
なぜ手持無沙汰になると爪を噛んでしまうのか?爪を噛むと言うことはどんな深層心理の表れなのかをご紹介します!
目次
「爪を噛む」行為の心理とは。心の不安の表れ?

爪を噛む人の深層心理については色々な説があります。
・緊張している
・ストレスを感じての自傷行為
・幼児期の愛情不足からの精神不安定
・なんとなく寂しい、心が不安定
どれもこれもいいイメージではないですね…。
また、噛む人は精神的に傷つきやすく繊細な人、デリケートなタイプな人が多く、人間関係で悩みやすく怒られたりするとすぐ落ち込んでしいがちです。
人前で噛む事はなくても、家でPCをいじりながら爪を噛んだり、テレビを見ながら爪を噛んだり、など一人でいる時に半ば無意識的に行ってしまうんですね。
爪を噛むこと=癖であり「自傷行為の現れ」とされています。自傷行為とは、自ら自分自身を傷つける行為のことをいいます。主にリストカットや、唇の皮をむいたり、抜毛など症状は様々ですが、何で自傷行為をしてしまうのでしょうか?
「爪を噛む」行為の理由とは

主に現実逃避が目的だったり、自身を傷つけることで精神安定剤の役割になっている場合があります。自傷行為は自分自身の評価が低い人に多く、無価値で生きていてもしょうがないなどの思いが引き金となることもあり、過去のトラウマが原因となっているなど奥深い問題が隠れている場合があります。
近年では若い人に自傷行為をする人が増えており社会的に問題になっています。自傷行為をする人はパーソナリティ障害や自己同一性などの障害と深く関わりがあ るといいます。パーソナリティ障害は、物事の考え方が一般的でなく社会生活をおくることが困難な状態である人をいいます。
原因としては、親の影響が強いとされており、安定した愛情を得られなかった場合にまわりに恐怖の気持ちをもってしまい、それがパーソナリティ障害に大きく影響するとされています。
また、自己同一性はアイアンディティ意識の過剰とも呼ばれ、自意識過剰になることで自分に自信がなくなってしまうことをいいます。自立した大人になっても自分で何をしたらいいのかがわからない人が増えています。
爪を噛む癖が病気を引きおこす?

爪には意外にもバイ菌がたくさんいます。爪を噛むことでバイ菌を直接口に含むことになりますので、いいことは一つもないと思います。爪を噛むことを咬爪症(こうそうしょう)といます。
爪を噛むことで爪の形が変形しやすくなってしまい、巻き爪や化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)になってしまう可能性があります。風邪などウイルス性のものにも感染しやすくなってしまいます。
爪を噛む癖で歯にも悪影響がある?
また爪を噛む行為で爪以外にも実は影響が出てしまいます。
幼少期から爪を噛む癖があると歯が削れてしまい、歯並びが悪くなります。歯を治すのはかなり高額ですし、歯並びが悪いだけでせっかく綺麗にしていてもマイナス評価になってしまいますね。
また爪を噛む時に使うのは前歯がほとんどですよね。噛む、と言う行為は意外に力がかかっている上に爪も結構丈夫な物です。
なので前歯にかかる負担はものすごい力だと想像できますよね。歯の根が短くなるということは、歯の強度が落ち、抜けにくくなってしまいますので要注意です。
爪を噛む癖で爪や指への悪影響も
これは想像が容易いですが、まずは深爪ですね。
爪を噛む癖がある方で深爪の人はかなり多いですよね。
爪を噛む方はわかると思うのですが、深爪してても噛みたくなってしまうようです。中には血が出るまで噛んでしまうという人もいます。
また噛むという行為で爪をキレイに整えるのは至難の技です。
爪がギザギザになってしまうと皮膚が痒い時にぽりっと掻くだけで皮膚がすごく傷ついてしまいます。それだけではなく、「女性は男性の手をよく見る」と言います。
少し気になっている男性の爪が汚らしかったら、印象が悪くなってしまいますね。
爪を噛む癖がある人は欲求不満?

爪を噛むという行為ですが、自身が望んだことに対して物事がうまく進まないことに対しての欲求不満や、幼少期に母親からの愛情を感じずに育った愛情不足の場合があるのです。
爪を噛む行為、実は何かに似ていませんか?それは、赤ちゃんがお母さんから授乳すると安心する行為に似ているんです。爪を噛む人は実は甘えん坊で愛情にとても飢えていたり、些細なことにも傷つきやすく閉鎖的な人に多いのです。
誰かに強く愛情を求めていても叶わない。認めてもらいたいのに認めてもらえない。そんなストレスは自傷行為としての爪を噛むという行為に繋がっているのですね。
爪を噛む癖を治す方法とは?

あまりにひどい場合は精神科の受診をお勧めします。
ほおっておくと更に他の精神疾患を併発してしまい更に症状が悪くなってしまうこともあります。自分自身で出来るケアとしては爪を噛まないように工夫することでしょうか。
マニキュアやハンドクリームをつける
例えば爪にマニキュアを塗ると、つい無意識のうちに爪を噛んでしまっても、マニキュアの味がすれば、爪を噛むと嫌な記憶が残り辞めるきっかけになるかもしれません。
「気がついたら止める」の繰り返しをすることで噛む回数が減って行きます。意外とこれで爪を噛むクセをやめられた人は多いようです。
マニキュアやハンドクリームが苦手な方はまた絆創膏をはったり手袋をしたり、指サックをしたり逆に口にマスクをつけたりして自分自身にあった方法を工夫することが効果的です。
とにかく爪を口の中に入れないようにすることが重要です。
ストレスを軽減させる
またストレスが原因となっている場合が多いため、自身のストレスと向き合い、ストレスを少しでも減らすことも重要です。
ストレスの軽減方法としては、没頭できる趣味を持つことや、軽い適度な運動、1日の終わりにゆっくりお風呂に入るのもおすすめです。
また、いつも神経質に考えすぎな人に多いとされるので少しおおらかに、適度に生きてみてもいいのではないでしょうか?
たかがストレスといいますがストレスは大きな病気の引き金になるだけでなく、ストレスを過剰に感じていると人格を壊してしまいます。
大人になるとストレスはある程度は仕方がないものですが、考え方ひとつで軽減されることもあるので見直してみてくださいね。
ぼーっとする時間を作らない
忙しくしていると意外に爪を噛むことすら忘れていることがあります。
ヒマだなと思ったらスポーツするなどしてできるだけ体を動かすようにしましょう。運動そのものがストレス軽減にもつながるので、一石二鳥です!
爪を噛む癖に関するまとめ
「爪を噛まなくなると落ち込まなくなった気がする」という声を聞くことがあります。
爪を噛むという行為がストレスと直結している証拠とも言えるのではないでしょうか。
あなたの周りに爪を噛んでしぶい顔をしている人がいたら優しく声をかけてそっと相談に乗ってあげるといいかもしれません。