うつ病・心の病

むずむずして寝れないのは病気?原因や対処法とは

むずむず症候群

不眠に苦しんでいる人の中には、本人が知らないうちにある病気にかかっている方も多いようです。

その病気の名前は、「むずむず脚症候群」。変わった病名ですが、実はやっかいなこの病気。

もしかしたらあなたにも心あたりがあるかもしれませんよ。

その不眠、眠れないだけ?

寝付けない理由について考えてみた事はありますか。

「なんだか眼がキンキンに冴える」
「考え事がまとまらない」

そんな理由の方がいる一方こういう理由の方も居るんじゃないでしょうか。

「なんだか脚がむず痒くなって気になってしまう」
「寝ようとしているのにトイレに行きたくなってしまう」

こういう人はむずむず脚症候群の可能性があるかもしれません。

むずむず脚の4つの特徴

寝る前のむずむず症候群

むずむず脚症候群には4つの特徴があると言われています。

1つめは脚の不快感と脚を動かしたいという欲求です。

脚の奥から何かが動くような感覚や火照るような感覚など、人によって表現は違いますが、不快感から脚を動かしたくなります。

2つめとしてじっとしていると症状が出たり強くなったりするという事。

ゆっくり横になっている時や座っている時などに症状が出ます。また、何かに集中している時は、この症状は出にくいとも言われています。

3つめは脚を動かすと症状が消える、あるいは軽くなるという事。

ついつい脚をこすりあわせるなど動かしてしまうのは、この為です。

4つめとして夕方から夜に症状が現れたり強まったりするという事も挙げられます。

この特徴から、このむずむず脚症候群は不眠の原因になってしまうんですね。

20~50人に一人はかかる病気!

実はこのむずむず脚症候群、日本では、20人~50人に一人かかる病気であると言われています。

どの年代にも患者は居るのですが、加齢に伴って40歳代から増加し、60歳代~70歳代でピークに達するんだそうです。

男女比は1:1.5とのことなので女性にやや多い病気であると言えるかもしれません。

また患者さんのうち20~30%は小児期から思春期の間に発症すると言われています。

原因はわかっていない部分も多いのですが、同じ家系の人に多いという事から遺伝性があるのではないかとされており、鉄の不足や代謝異常、あるいはドーパミンの神経機能障害の可能性も示唆されています。

まずは日常生活の改善から

症状に心当たりがある人は、まずは日常生活を見直してみましょう。

日常生活の工夫で症状の改善を図ることができます。

むずむず脚症候群にはカフェインやアルコール、タバコなどは悪影響があるとされています。

これらは不眠の原因にもなるので過度の摂取は避けた方が良いでしょう。

また適度な運動も心がけましょうね。

食事も大切です。バランスの良い食事を心がけてください。特に、鉄分が不足していないかには注意してみてください。

寝る前に少し歩くことや、マッサージをしてみるのも症状を抑える効果があるようです。

それでも治らない時は病院へ

もしそれらを実行しても一向に症状が改善しない時は病院にかかりましょう。

むずむず脚症候群は薬で症状を改善する事ができる病気です。

お近くの心療内科に相談してみてくださいね。

むずむず脚症候群の患者は心筋梗塞や脳卒中、うつ病などのリスクが2倍であると言われています。

快適な生活と健康のためにも、症状の改善を目指したい処ですね。

(writer: MiDo)