自分が普段、どのような話し方をしているか、考えてみたことはありますか?
浅く広い交友関係はあっても、深い話までできる相手がいないという人は、もしかしたら、その話し方に原因があるのかもしれません。
人に好かれる話し方、不快感を与える話し方とは、どのようなものなのでしょうか。
職場、交友関係、恋愛においても、大切なコミュニケーション方法のひとつである話し方について、お伝えしていきます!
聞き上手
相手の話を聞き逃さないようにと、しっかり目線を合わせて聞き入ってくれると、それだけで好感が持てるものです。
「自分も似たようなことがあったな」と相手と同じ経験を思い出し、それについて話をしたくなっても、取り敢えず相手の話を終わりまで聞きましょう。
話を遮られると、その人は消化不良のような気分になってしまいます。
自分の話は、相手の話が一通り終わってからにしましょう。
短すぎない、頻繁過ぎない相槌
よく「あなたに共感していますよ」ということを表現したいあまり、相槌が「うん、うん、うん、うん」などと、短く、頻繁に出てしまう人がいますが、このような相槌は相手を急かしているような印象を与えてしまいます。
人によっては、「馬鹿にされている」と感じる人もいるようなので、相槌は、ゆっくりと、少なめにしましょう。
話の内容を飲み込むようにゆっくり頷くと、しっかり聞いているという印象になります。
話しの内容、場所によって、声の大きさ、トーンを使い分ける
当然のことですが、常に声が大きな人には、大切なことを相談できません。
また、声がボソボソと小さな人も、話の聞き取りにくさから、敬遠されがちとなります。
深刻な話なのに「えー、そうなんだ」と高いトーンで言われたり、楽しい話をしているのに低いトーンでブツブツ呟かれたりしては、気分も高まりません。
相手の言いたいこと、気持ちを素早く察知して、声の大きさやトーンを切り替えることが大切です。
悪口に対しては、オウム返し
人の悪口は聞きたくないものですが、もし、相手が突然誰かの悪口を言い始めてしまったら、同調せず、ひたすらオウム返しでその場をやり過ごすことをお勧めします。
「〇〇さんって、性格悪いよね」と言われたら「〇〇さんって性格悪いんだ・・」とそのまま返すと、相手は「そう!知らなかった?」と答え、話の主導権を返すことができます。
「悪口は好きじゃないから」とその場を離れられたらいいのですが、その人との関係を持続させなければいけない立場にある人は、そうはいきません。
無難にやり過ごす方法として、ぜひオウム返しを使ってみて下さい。
心のこもった一言に、すべてを表す
「辛いこともあったけど、本当に頑張ったよね、良かったね」と低めのトーンで長々言われるより、「良かったね!」と高めのトーンでしっかりと心をこめて言うのとでは、印象がまるで違います。
一言という短い言葉だからこそ、しっかりと思いを込めることで、相手にガツンと強い印象を与えることができるのです。
口下手でも関係ありません。話を一通り聞いた後で、たった一言だけ、「良かったね」「辛かったね」「頑張ったね」など共感の思いを込めてみて下さい。
結論をなかなか言わず、もったいぶる話し方は嫌われる
遠回しな言い方ばかりで、一体何が言いたいのかさっぱりわからず、なかなか結論に辿り着かない話し方をする人は、案外多くいるものです。
「で?結論は?」と話を早々と切り上げたくなってしまいますよね。
話し上手=分かり易さでもあります。聞き手の身になって、簡潔にまとめることを心がけましょう。
語尾を伸ばさない、否定をしない
「でもー、わたしー、本当はー・・」と語尾を伸ばす人、特に女性に多いように感じますが、最近では男性にもいるようです。
本人は無意識かもしれませんが、相手にだらしない印象を与えてしまいがちです。
はっきりと区切ってしゃべるようにしましょう。
また、「でも」「逆に」など、相手と意見が食い違ったときに、話を遮って否定し始めてしまいたくなるものですが、取り敢えず話は最後まで聞くようにしましょう。
そして、「それも一理あるよね」と前置きしたうえで、「私の場合はちょっと考え方が違うんだけど・・」と否定ではなく、一個人の意見として話したほうが無難です。
もちろん、議論できそうな相手であれば、遠慮せずにとことん話し合っていくといいでしょう。
いかがでしたか?
いくら自分が頑張って話を聞いたり、相槌を打ったりしても、相手が話下手だと辛いものがあります。
ですが、話を聞こう、理解しようとしている態度や気持ちは、必ず相手に伝わるはずです。
大切なのはその人への思いやりです。難しく考えず、簡単なところから始めてみましょう。