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なぜ人は好みの顔が違うの?「自分に似ている人を好きになる」は本当?

好きになる顔

「この人の顔、すごく好き!」テレビで俳優さんや女優さんを見て、そう思うことがしばしばあると思います。その中でひときわ不思議なのが、王道なイケメンや美人ではないけれど、何故かやたら好き!というパターン。むしろ個性派っぽい顔立ちなのに、妙に愛着が沸いてしまう。そんな経験ってありませんか?

実は、人間が無意識に「好きだ」と感じる顔立ちには、とある理由があると言われているんです。自分の好きな顔立ちの人を思い出しながら読んでみてくださいね!

人は、見慣れたものに愛着を持つ

好みの顔

一番見慣れている顔って、誰の顔なのかパッと思いつきますか? 女性であれ男性であれ……ほとんどの場合、それって自分の顔なんです。

女性は特にそうかもしれませんね。毎朝メイクをしたり、ヘアスタイルを整えたり。外出中でも、トイレで自分の顔、メイクなどをチェックすると思います。医学的には「自分の顔を見る頻度が高い人ほど、自分の顔が好き」という説もあります。

そして、自分の好きな顔立ちの人を思い浮かべたとき、どこかしら自分の顔と「共通点」があることが多いんです。いつも見ているもの(顔)と似ているところがあるから、無意識的に愛着が沸くんですね。つまり王道的な美形ではないのに好みの顔、というのは、大まかに言ってしまえば「自分に似ている顔」であるということになるんです。

すべてがそうではありませんが、「あ、そういえば……」と思い当たる人もいるはず。……と、まずはこういった一説をご紹介したところで、もうひとつの説もご紹介していきましょう。

真反対の顔立ちに憧れを持つパターン

好きになる顔

コンプレックスのない人って、果たしているんでしょうか? 中にはいるかもしれませんね。うらやましい限りです。しかし多くの人は、自分の顔にコンプレックスを感じているもの。

もっと目がきれいな二重だったら、もっと小顔だったら、もっと唇がぷっくりしていたら……。そこまで周囲の人は人の顔なんてまじまじ見ていないものなのですが、気になるモノは気になります。ここ最近は美容整形の技術もどんどん進化しているので、思い切って美容整形に踏み切る人も増えていますね。

そして、ため息が出るほど憧れてしまう顔というのは、自分と真反対である場合もまた多いとされています。キツネ顔の人なら、タヌキ顔の愛らしい顔立ち。タヌキ顔の人なら、キツネ顔のクールな顔立ち。

自分の恋人にする人も好みの顔を無意識に選びがちなので、自分にどこかしら似ている人か、自分とは反対の顔の相手を選ぶことが多いそうです。ですから、そこに当てはまっていないタイプの「イケメン」や「美人」を顔だけで恋人に選ぶと、通常よりも早く飽きてしまうのだとか。

メイクの傾向なども……

好きになる顔

男性のことは一旦置いておくとして。女性にはメイクという武器があります。先ほど話の出た美容整形などに思い切って手を出さなくても、カラーコンタクトやアイメイク、眉の形、シェーディング、ノーズシャドウなどで別人に変わるほどメイクの上手い女性もいます。

メイクで目指すのも、やはり憧れの顔。ちなみに近年の「なりたい顔ランキング」では上位から順に、北川景子さん、綾瀬はるかさん、石原さとみさん、新垣結衣さん、堀北真希さん、その他、桐谷美玲さんや柴咲コウさん、佐々木希さんなどがランクインしています。

こうして見てみると、どちらかと言えばタヌキ顔の女性が多めですね。これはあくまでも近年のランキングであって、いわば「流行」です。メイクで似せるのはともかく、「この顔になりたい!」という衝動だけで美容整形を考えるなら、世の中の流行を頭から排除して「自分の好きな顔立ち」をきちんと考えてからにしましょう。

一時期、とある歌姫が日本中に大旋風を巻き起こした年、美容整形外科には「彼女と同じ顔にしてください!」と駆け込む女性が非常に多かったとか。しかし、その歌姫は上記の「なりたい顔」にランクインしていないのです。

流行と言えば、安室奈美恵さんの細眉が一世を風靡した際にも、日本には細眉の女性が溢れましたね。安室さんは元々外国の血が入っていて、あまり「日本人的な顔立ち」とは言い難く、どちらかといえば外国人っぽい顔立ちなので、あの細眉が当時非常に似合っていました。

しかし、当時の安室ブームに流されて眉毛を抜きまくってしまった女性達は、現在「自眉が全然ない!」と頭を悩ませています。しかも近年は、どちらかと言えば太めの眉ブーム。

流行がどうであれ、それが自分に似合うかどうかは別問題。後から取り返しの付かなくなっては後の祭りです。流行に乗りたいと思っても、後々後悔しないことを視野に入れて、やりすぎないように気をつけたいものですね。

自分の顔は自分の顔でしかない

好きになる顔

いくらメイクで盛っても、生涯の伴侶の前ではすっぴんでいる時間が圧倒的に長くなる人が大多数のはずです。さらに整形をしたとしても、徐々に元の顔に戻ってくる人体の神秘というものもあります。

やはりどうあっても、自分の顔とは一生付き合って行くものです。憧れの顔とは別として、自分の顔を嫌いなまま生きていくのは悲しいですよね。あまりにも自分大好き!だとナルシストになってしまいますが、あなたの顔はあなたの人生を映すものです。

あなたの人生そのもの、と言ってもいいかもしれません。そのうえで、自分の顔を好きになってあげてはどうでしょうか。卑屈でいると、表情や顔立ちも暗くなってしまいます。

「私って可愛い♪」まで行く必要はありませんが「愛嬌のある顔だよね」程度には、自分の顔に愛着を持って生きていたいものです。