うつ病・心の病

笑うと増える?がん細胞を破壊するNK細胞とは

笑顔 がん

「ナチュラルキラー細胞(以下、NK細胞)」という名前を聞いたことはありますか?

リンパ球の一種で、体の中に侵入してきたウィルスやガン細胞を攻撃し、殺してしまう細胞です。この驚異の「殺し屋」は、なんと“笑うだけ”で活性化されます。

つまり、毎日ニコニコと笑い続けることで、免疫力を高め、病気にかかりにくくなるということなんです。思わず「嘘でしょう」と疑いたくなってしまうかもしれませんが、ちゃんと研究で実証されているのです。

少し体調が優れなかったり、落ち込んだりしたときなどの、笑いたくないときにこそ笑顔を作ってみましょう。免疫力が上がり、体調が回復すれば、自然と気持ちにも余裕が出てくることでしょう。

毎日を楽しめない人は、NK細胞が増えにくい

笑うとガンに効く?

例えば、こんな性格の人は、NK細胞が活性化されにくいと考えられています。

・ネガティブなことばかり考えてしまい、塞ぎ込んでしまう
・趣味を始めても楽しめず、技術の向上ばかりに目を向けてしまう
・行列、渋滞が嫌いで、待っているとイラついてしまう
・一日の予定が狂うと何もやる気がなくなる
・遊びであっても勝敗にこだわる
・行動が遅い人を見るとイライラする

逆に、こんな性格の人は、NK細胞を活性化させられると考えられています。

・何か嫌なことがあっても、沈んだ気持ちを翌日にまで持ち越さない
・小さなことにも幸せを感じることができる
・好奇心旺盛で、習い事などを楽しむことができる
・気が長い
・笑い上戸
・ポジティブシンキング

たった5分の“幸福感”で、NK細胞は増やせる

笑うと健康に良い?

体調が悪かったり、心配事があったりするのに「笑え」と言われてもできるはずがない、という人もいるのではないでしょうか?まさにその通り!人間、本当に楽しくなければ笑えないものです。

でも、このNK細胞活性化は、ニッと口元を引き上げた、いわゆる“作り笑い”だけでも、効果があると言われています。脳が「今、私は笑っている=幸せだ」と勘違いするためだそうです。

また、一日にたった一度、5分間だけ幸福感に浸ったり、気分良く過ごしたりすることができれば、NK細胞が増えるということです。

お笑い番組や、落語、ギャグ漫画など、笑えそうなものを5分だけ見る習慣をつけてもいいかもしれません。「笑う」という動作は、他にも、認知症予防や血行促進にも効果があるのではないかと言われています。

ガンになるのでは?認知症になるのでは?と恐れてあらゆる健康食品やサプリメントを片っ端から試す前に、まずは「笑う」習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?

「笑う」以外にも

笑うと健康に良い?

単に毎日笑うだけで、他のことには気を配らなくていいかと言えば、そうではありません。過度の飲酒、喫煙、睡眠不足、運動不足、偏った食事はNK細胞活性化を阻んでしまいます。

基本的な健康管理はきちんと行うようにしましょう。

いかがでしたか?

最近、涙が出るほど笑ったという人は、いったいどれくらいいるのでしょう?経済や政治、残忍な犯罪などで暗いニュースが多い中、笑うことを忘れてしまった人もいるのではないでしょうか?

人は、とてもストレスに弱い生き物です。そして、ストレスは様々な病気に関わってきます。

NK細胞は「ナチュラルキラー」と呼ばれるように、人間の中に元々備わっている自然治癒力でもあります。薬と違い、副作用の心配もありません。

しかも、“タダ”です。そんな、素晴らしい力を、使わない手はありません。

ストレスが溜まってきたら、自分の中のNK細胞が弱っている様子をイメージし、リラックスして気持ちを切り替えることができたら、NK細胞が増えていく様子をイメージしてみましょう。

そして、少しでも生活に「笑い」を取り入れて、免疫力を高め、いつまでも元気な体と心を保っていたいものですね。