今は、子供同士が遊ぶ場所は公園ではなくて、室内でゲーム、というのが当たり前の時代になってしまいました。
背中を丸めて何時間も、携帯ゲーム機の小さな画面に現れるモンスターと格闘している姿を見ると、健康に害を及ぼすのでは、と心配になりますよね。
自分で節制することが難しい子供は、親が管理、教育するしかありません。
でもそんな大人たちの間でさえ、この「ゲーム依存」は広がりを見せています。
仕事や家事の合間にゲームを楽しむのではなくて、ゲーム課金のために仕事をする、家事放棄、となってしまったら、それはもう立派に「依存症」と呼べる病気なんです。
そうなる前に、立ち止まって、自分を客観視してみましょう!
目次
まずは、症状の程度を自分でチェック!
仕事や家事、その他所用を優先できているうちは大丈夫です。
でも、やらなければいけない事があるのになかなか気持ちが切り替えられず、予定の時間に食い込んでしまった場合は、要注意です。
また、帰宅するなりすぐゲームの電源をONしないと何となく落ち着かない、ソワソワするという場合も、依存症予備軍かもしれません。
仲間との雑談がすべてゲームの内容に関する話になったり、食事中もゲームの続きが気になって、家族との会話が少なくなったり、用事が溜まり、ゲームができない時間が続くと、イライラしたり、強い不安を感じるのであれば、依存症予備軍と考えて間違いないでしょう。
いえ、もしかしたらその時点で依存症に片足を突っ込んでしまっている状態かもしれません。
ゲーム依存症という「病気」の域に入ってしまうと・・
「予備軍」を超えて「依存症」になってしまうと、ゲームへの課金を第一に考えて仕事をするようになり、ひどければ仕事を辞めてしまい、理由をつけて親から生活費を提供してもらうようになってしまいます。
仕事を辞めれば一日中ゲームができるわけですから、とめどなくのめり込むようになり、徐々に現実とゲームの堺が曖昧になってきて、寝ても覚めてもゲームの世界に浸かってしまいます。
スカイプやラインで同じゲーム愛好者と連絡を取るようになり、顔も知らない相手のことを「親友」と思い込むこともあります。
長時間、ひとつの画面を見続けることで視力は急激に悪化し、コントローラーを連打するため腱鞘炎となり、猫背が日常化することで内臓が圧迫され、呼吸器や心臓の病気になりやすくなります。
対人関係の悪化も・・
ゲームに費やす時間が大幅に増えると、現実社会で人と接することがなくなり、孤立してしまいます。
もし交際相手がいるとしたら、ほぼ間違いなく破局を迎えてしまうことでしょう。
増してや既婚者の場合、家族と接することなくゲームの世界へ引きこもり、子供との会話もゼロになってしまったら・・どうやって、結婚生活を維持するのでしょうか。
最悪な場合は、家庭崩壊へと突き進んでしまいます。
なぜ、ゲームにそれほどハマってしまうのか?
例えば、現実社会で何かの成果を出そうとしても、そう簡単にできるものではありません。
能力の差もありますし、器用、不器用の違いもあります。もちろん、運もあるでしょう。
ですが、ゲームの世界では、やればやるほどレベルが上がり「課金」という飛び道具で一気に飛躍することもできるのです。
ひとつレベルが上がればもうひとつ上へ・・と欲が出るのも当然と言えます。
特に、エンディングのないネトゲ(オンラインゲーム)ならなお更、果てなく上り続けることになり、いくら時間やお金を費やしてもキリがないというのが現実です。
ゲーム依存症から抜け出す方法は一つだけ!
自分が依存症だと自覚していても、程度がわからない場合は、ゲームをやり始めた時間と終えた時間を書き留めておくと、どれほど長い時間のめり込んでいたか、視覚で理解できます。
少しでも今の生活から抜け出したいと思ったら、思い切ってゲームを消してしまいましょう。
携帯用ゲーム機なら売ってしまいます。
荒療治だと思うかもしれませんが、これをやらなければ、いつまでも抜け出すことはできません。ゲームと決別する決心がつかない方は、自分が健康的な生活を送っている様子を想像してみましょう。
家族と出かけたり、友人と飲んだり、腰痛や首の痛みともさようなら!きっと素晴らしい日々が待っていますよ。
いかがでしたか?
いくらゲームでアイテムを得ても、いくら上位に行けても、それは架空の世界です。
現実社会では、気が付いたら病床なんてことがないように、思い切って決別しましょう!