ストレス

目の下のピクピク痙攣が止まらない理由や心理とは。原因はストレス?

目の下 ピクピク

「なんか目の下のくまのあたりがピクピクと痙攣してる…」

こんな経験ありませんか?

この記事を見ているという事は、あなたもおそらく「目の下ピクピク病」に悩まされているのではないでしょうか?自分の意思とは関係なく、目の下やまぶた、目の周りが勝手にピクピクすることです。

初めてこの症状が出た人は「自分は重度の病気なんじゃないか」「一生止まる気がしない」「ピクピクするのがばれるのが恥ずかしくて人と話せない」などと不安に思ってしまう方も多いかと思います。

そこで、今回は目の下がピクピクしてしまう原因や対処法などをお伝えしますので、「ピクピクが止まらない!」という方はぜひ参考にしてみてください。

目の下がピクピク痙攣の経験者は意外と多い?

目の下ピクピク

時には数秒で収まったり、断続的に続いても数日だったり、比較的すぐに治ってしまうことが多いため、あまり気にされている方もいるこの病気。

この目の下がピクピクする症状ですが、意外とあなたの周りにもたくさんいるかもしれません。

IT業界に勤める人や、事務などで長時間PCを見つめている人にはよくこの症状が起きており、それほど珍しい症状ではありません

この症状は通称“顔面ミキオミア”と呼ばれ、別名”眼瞼ミオキミア”、”眼輪筋ミオキミア”などと呼ばれることもあります。

名前だけ聞くとなんともいかつい感じで、「やばい病気なんじゃないか?」という印象を受けますが、大抵の場合はたいした事がないといわれています。

この目の周りのピクピク。身体や心のサインとも言われています。

身体が教えてくれているサインを見逃さずに、万一の病気を防ぎたいですよね!

目の下がピクピク痙攣する原因・理由は?

目の下がピクピクする

気になるこの症状の原因ですが、一番の理由は“疲労”だと言われています。疲労というのは”肉体的な疲労”はもちろんですが、“精神的な疲労”も多く関わるのがこの病気です。

思い返してみてください。目の下やまぶたがピクピク動く時は、疲れやストレスを感じている時ではありませんか?

仕事続きで心身ともに休めていなかったり、心配事をずっと抱えた状態の時もあります。長時間のパソコン使用や、ゲームにはまって何時間もモニターと向き合った後などにも起こることがあります。

あなたは現在寝不足や過度のストレスなどを感じていませんか?もしくは仕事などで長時間同じ姿勢でPCを眺めていませんか?もしもそれらに該当するのであれば、重度の病気ではなく「一時的なピクピク」な可能性が非常に濃厚です。

ストレスやPCの見すぎ、運動不足などによって引き起こされる、一種のSOSのシグナルと言えるでしょう。

なぜ、疲れやストレスが目の症状として現れる?

目の下がピクピクする

現代では、パソコンやスマートフォン等の使用から、目を酷使しやすくなっています。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など、人間には五感というものがありますね。

その中でも、目からはたくさんの情報を仕入れます。

視覚から得る情報量の割合は約87%と言われています。これでは目を酷使すると疲労が溜まってしまうのも無理はないですね。

そしてもう一つ。自律神経も関係しています

活動時や緊張している時に活発になる「交感神経」と、リラックスしている時に働く「副交感神経」があります。

これら二つは、バランスを保って心身を維持しています。

疲れやストレスが原因でバランスを崩してしまうと、身体と心に大きな影響を与えます。頭痛や不眠などの体調不良が表れたり、心は不安感や緊張を感じた状態になることがあります。

目の周りの筋肉が緊張して血行が悪くなり、目の下やまぶたがピクピクする症状が起こってしまうのです。身体が、休息を取ってほしい!と感じて出しているサインなら一過性のものですが、目の下やまぶたがピクピク動く事はいくつかの病気の初期症状である可能性もあります。

重度の病気?顔面神経痛と顔面ミキオミアは関係あるの?

目の下がピクピクする

目の下のピクピクを調べていると、「顔面神経痛」という病気かもしれない…などと不安になる方も多いかと思います。

先ほど述べたような、肉体的な疲労から来る”一時的なピクピク”であれば、顔面神経痛である可能性は低いといえるでしょう。

ただし、それらの症状が一時的ではなく慢性的なもので、緊張を感じるたびにピクピクしたり、目の下以外の範囲に渡ってしびれがある場合は顔面神経痛の可能性があります。

顔面神経痛が進行すると睡眠中に痙攣を起こしたり目が開きづらくなってしまったりします。

「PCを長時間みるわけでもないのに顔が引きつったり、痺れたりする」という人は過度のストレスにさらされている可能性があります。顔面ミキオミアがいつまでたっても治らずに、症状が悪化するようであればすぐに病院に行く事をおすすめします。

以下にも簡単な症状や病名をお伝えしますので、自分がどの症状に近いか確認してみてください。

①眼瞼(がんけん)ミオキミア

まぶたを開閉する眼輪筋に、一部異常な興奮が生じて、無意識のうちに細かいけいれんが起きることを言います。

片目の下まぶたに起きやすいと言われ、過性の場合は数日~数週間でおさまります。年齢に関係なく起こる症状で、ほかの筋肉に症状が拡大することはありません。

多くの人が経験している目の下やまぶたがピクピクする症状は、一過性の眼瞼ミオキミアにあてはまるでしょう。しかし、脳幹部の腫瘍や炎症から眼瞼ミオキミアの症状が出ることもあります。

ピクピク動く症状がおさまらなかったり、だんだん強くなる場合は、まず眼科を受診されてくださいね!

②眼瞼けいれん

いつもより眩しく感じる、瞬きが増える、目の周囲がピクピク動く、目が乾いて開けていられないといった初期症状があります。初めは下まぶたのけいれんですが、上まぶたにも進行していきます。

目の周りの眼輪筋が収縮し、上下のまぶたが勝手に閉じてしまう症状もあります。ゆっくり進行していきますが、放置していると目が開けられなくなってしまいます。

視力自体は元のままなのですが、目が開けられないので見えない、という状況になるのです。

治療が必要ですので、異常に眩しさを感じたり、目が勝手に閉じるといった症状が出ている場合は、早めに眼科にご相談されてください。

③片側顔面けいれん

片方の目の周りがピクピク動くけいれんから始まり、徐々に同じ側の、頬、口元、あご等、顔面に広がっていきます。眼輪筋と顔の筋肉のどちらにもけいれんが見られる症状ですね。

脳から顔につながる血管が圧迫されて起こると言われています。治療することができますので、目の周り以外にもけいれんがみられる場合などは、脳外科などの専門医へご相談くださいね!

ピクピクが治らない…どうやったら治るの?対処法は?

目の下ピクピク

顔面ミキオミアは通常、数日から数週間で治りますが、中には「いつまでたっても治らない…」という方もいます。

そういう場合はまずはお医者さんに行く事を強くおすすめします。目の下がピクピクするという症状以外にも、体がアラートを出している場合があるからです。

ただ症状が軽度な場合は以下をぜひ試してみてください。具体的な対処方法をみていきましょう。

目のピクピク対処方法① : 目を休める

これは想像が容易いかと思いますが、やはり重要なポイントです。

日頃の疲れが残ったまま目を酷使していると、症状が出やすくなりますよね。まずは、目を休めることを意識してください!

両目を閉じて、まぶたの上から優しくマッサージをすると良いですね。仕事中、学校、家でもどこでもできます。こっそりでも構いませんので、目の疲れを少しでも取ってあげてください。

物理的な対処法(例えば目の周りをマッサージしてあげたり、暖めてあげること)などは非常に有効です。眉毛の付け根の内側や、目と鼻の間のツボを刺激してあげる事で、目の疲労が緩和され効果があると言われています。

就寝前に、布団に入った状態でしたらリラックスもできますので、そこでも行うとなお良いでしょう。

目のピクピク対処方法② : 蒸しタオルやホットアイマスクで血行促進

目の周りの眼輪筋をほぐすためにも、血行を良くすることは大切です。入浴中に温めたタオルを目の上に乗せて数分ぼーっとしてください。

目の疲れ等の身体的疲労からくる目の下ピクピクであれば、そのように「目の辺りを暖めてあげる」ことは非常に効果的です。就寝前に、まぶたをやさしくマッサージした後、ホットアイマスクを付けるのも効果的でしょう。

職業がらPCをいつも見てお仕事をされる方も多いかと思いますが、30分に一度はPCから目を外して遠くを眺めたり、こまめに休息をとるなどの意識を持つようにしましょう。

目のピクピク対処方法③ : ストレス解消・睡眠時間の確保

目の下ピクピクがもし“精神的な理由”からくる場合であれば、確かに症状が長引いてしまう可能性があります。

なぜならそういった方は「現状おかれている環境に対して精神的な苦痛」を感じているので、その環境を変えるか、それとも慣れるか、などの必要があるからです。

職場などでストレスを感じている場合にはその状況は打破することが一番のピクピクを治す近道になるかと思います。

また人間は寝ている間に、身体の疲れや脳で感じたストレスを解消していくと言われています。

睡眠不足だったり、眠りの質が良くないと、疲れやストレスを残したままになってしまいます。就寝前には、パソコンやスマートフォンなどの強い光を見るのは避けてください。

あとは、栄養不足も顔面ミキオミアを発生させる要因となるので、昔から目に良いとされているブルーベリーを食べる事も非常に効果的だと言われています。

ブルーベリーの栄養分が目に良いというのはご存知かと思いますが、+αとして「これを食べたら治りそう」という意識が非常に重要とも言われています。

病は気からという言葉にある通り、科学的には証明の出来ない精神的な不安を解消してくれるんです。

結論。目がピクピク痙攣し始めたら

目の下ピクピク

顔面ミキオミアは先ほどから述べているように、そこまで深刻になる病気ではありません。

ただし「いつまでたっても症状が治らない」「症状が悪化している」という人はいますぐにでも病院に行ってください。

それ以外の方は、少し仕事を休んで休暇をとったり、目の周りのマッサージや食生活の改善、適度な運動をするなど、心身ともにリラックスさせてあげることが非常に重要です。

そうして日常のストレスから解放されることで「そういえば目の下ピクピクしなくなったな」と自然に治るケースがほとんどです。

目の下のピクピクしたからといって、あまり悲観的になるのではなく「あ〜体や心が疲れているサインだな」くらいのスタンスでうまく顔面ミキオミアと向き合うと良いでしょう。

日頃頑張っているあなただからこそ、出ている症状かもしれません。

ご紹介した方法で、毎日少しずつ疲れやストレスを軽減されてはいかがでしょうか?たまには、ゆっくり心も身体も落ち着けて休息をとってくださいね。