行動心理

目の動きで心理や嘘がわかる?上向き・下向き・右上・左上など

目の動き

「目は口ほどにものを言う」という言葉があるように、「目」には相手にさまざまな印象を与える力があります。

女性なら「眼力」というフレーズを気にした事ある方も多いと思います。「目を大きく見せる」「眼力を強調する」など、化粧の中でもアイメイクは特に重視されていますよね!

それほど目の印象によって相手に与える大きくイメージが大きく変わってくるからです。大きな目は感情表現豊かでかわいらしい印象を与えたり、誠実さを表現するとも言われるので、周囲に好意的に見られるために女性誌や美容業界では「眼力」を意識した特集が組まれる事も多いようです。

しかし、人それぞれ持って産まれた「目」の形や大きさは違います。形や大きさもある程度他人に与えるイメージを左右するかもしれませんが、もっと他人に与える印象を左右するのは視線や目の動きです。

目の動き人間の心模様を表す

あなたは無意識にどんな目の動きをしていますか?相手の視線の方向からどんな心理が読み取れるのでしょう?細かく分類すると非常に多様な心理が隠れていると言われていますが、この記事では覚えやすいようにおおまかに分類してみたいと思います。

上向きに泳ぐ目

目の動き

人が視線を上に向ける時は、「何かを思い出そうとしている時」「考え事をしている時」です。

過去の楽しい出来事を思い出そうとする時に出てくると言われます。記憶をたどりながら、それを言葉にしようと整理したり文章を構成している状態かもしれません。

右上を向くか、左上を向くか、方向でも異なると言われます。

右上に泳ぐ場合は嘘をつこうとして考えている時、左上ならば過去の記憶や体験を思い出そうとしている時だと一般に言われます。

これは右脳と左脳の働きから、そのように定義されるようですが、相手が左利きか右利きかによっても異なります。一概に右上に泳いでいるから嘘をついている!とは決め付けない方が良いかもしれません。

相手との関係・・・例えば「恋人」「上司と部下」「長い付き合いの友人」など関係性によっても、緊張感や意識は変わってきます。

「目」以外の表情も大切

恋人や旧友との楽しい会話の場面で、明るい表情で視線が上を向くなら、過去の良い思い出を思い出しているのかもしれません。

少し表情が曇っているなら、今の場面をどう切り抜けようか、嘘や言い訳を考えているのかもしれません。

相手の視線が上に泳ぎ出したら

「何か思い出そうとしてるのかな?」
「言葉を選ぼうと考え事をしているのかな?」

ぐらいの気持ちで観察し、話し出すのを待ってみるのも、相手の気持ちを知る方法と言えるでしょう。

下に泳ぐ目

目の動き

次は下向きに泳ぐ目です。

このしぐさは不安な感情と闘いながら思案している時などに出てくると言われます。職場でよく見られる表情です。

このしぐさが現れている時に、決断を迫ったりすると相手に不快感や威圧感を与える事があります。相手の不安な感情を察し、考える時間を奪わないように気をつけたり、場合によっては話題を変える事で気まずい空気にしないように気をつけることができます。

会話を続けていく中で下に泳ぎがちだった視線が上がってきたら、

・相手との信頼関係が築けてきた
・が取れてリラックスしてきた
・少し心を開いてくれた

など前向きな展開と考えられます。

いずれにせよ人間関係を良好にしたいなら、視線が下に泳いでいる時は必要以上に追い詰めないよう方が良いでしょう

またあなたが無意識に下を向いてしまいがちなら、不安そうな印象を相手に与えているかもしれない事も覚えておくと良いかもしれません。

左右に泳ぐ目

目の動き

最後は「左右に泳ぐ目」です。このしぐさは自信のなさの表れと言われます。

人間は自信が持てないと周囲の反応が気になり、無意識に左右を確認してしまう傾向があります。

誰かから責められたり、決断を迫られる場面でよく見られます。今の話題について確信が無く付いていけないのかもしれません。あなたに劣等感のような感情を持っているかもしれません。隠し事があるかもしれません。

一般に男性の方が女性よりも本心を隠すのが苦手で、視線の動きが分かりやすいようです。恋人同士で言い争いになり、彼の視線が左右に泳ぎ出したら少なくとも動揺しているのは確かでしょう。

口論に勝つ自信は無くどう答えるか懸命に考えている状態かもしれません。感情的に答えを迫ったり、すぐに結論を求めても今後の関係にあまり良い事は無いかもしれませんね。

今後も大切にしたい関係なら、相手の自信の無さの表れを思いやり少し間を置いたり、必要以上に責めたてない余裕を持つのも大切かもしれません。

いかがでしたか?

ざっと3種類の目の動きをご紹介しました。

「上向きに泳ぐ目」
「下に泳ぐ目」
「左右に泳ぐ目」

「目が泳ぐ」と言う表現は、後ろめたい時のような悪いイメージがあるかもしれませんが、そうとも限りません。

他にも手の動きや姿勢など心を表す動きはたくさんあるので、一概に目の動きだけでは決め付けられなませんし、全体的な印象も大切です。

ただ相手の視線が動き出したら、何かしら心情に変化が起きているのは確かです。その心模様に少しだけ気を配り、相手に考える時間や距離を置くのも円滑な人間関係に役立つでしょう。

逆に自分の視線の動きがどんな印象を与えるかも、頭の片隅に置いてコミュニケーションを取るなら周囲からのあなたへのイメージも変わってくるかもしれません。

人は心の動きが目に出てしまう物ですが、いつも動いてばかりの「目」はやはり不自然さを与えるでしょう。

顔のパーツの中でもとりわけ強い印象を与える「目」。キラキラしてまっすぐと大きく正面を向いた目はやはり良い印象を残します。この目の印象を上手に活用していけると良いですね。