じっと座っているときや、横になっているときに、グラグラグラ・・。
地震のように揺れている感覚に陥ったことはありますか?
実際に、地震だと思い込み、家族や知り合いに「今、地震があったよね?」と聞いてみても、何もなく、テレビやネットで確認しても、地震のニュースはなし。
その、体が揺れていると感じる症状、もしかしたら「めまい」が原因かもしれません。
めまいの原因は、様々

グラグラと揺れる症状は、ほんの数秒~数分続くことがあります。一度だけで治まるときもあれば、何日も続くときもあります。
また、そのようなめまいの原因を特定するには、少し時間が掛かるかもしれません。
原因を突き止めるには、脳、耳、鼻などに疾患がないか調べる必要があり、時には、心因性のものである場合もあるからです。
また、血流が悪く、めまいを引き起こすこともあります。耳鼻科では、三半規管、副鼻腔に異常がないか、調べてもらいます。
蓄膿症になって副鼻腔に膿が溜まると、脳を圧迫して、めまいのような症状が現れることがあります。また、脳神経外科では、パーキンソン病に罹っていないか、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍がないかを調べてもらいます。心因性のものであれば、心療内科へ掛かります。
鬱病の人も、体が揺れる症状が起こりやすいのですが、服薬などによって鬱の症状が改善されると、揺れる症状も治まってきます。
ただし、ストレスが原因となっていて、特に服薬もしていなければ、症状がなかなか治まらないときもあります。
また、更年期障害やホルモンバランスの乱れによるめまいということも考えられますので、耳鼻科、脳神経外科で異常がなければ、婦人科、または更年期専門外来へも掛かるようにしましょう。
原因となっている症状を抑える必要がある

地震のように揺れる感覚を抑えるには、抗めまい薬、漢方薬などの服薬がありますが、症状を一時的に抑えるだけで、めまいを引き起こしている病気そのものに効果があるわけではありません。
原因がわかりにくく、様々な科で検査をしなければいけないので、時間が掛かってしまうときがありますが、途中で投げ出したり、我慢してしまったりせず、きちんと原因を探るようにして下さい。
特に、脳に異常がある場合は、重症である可能性もありますので、しっかりと検査を受けるようにしましょう。
主に、耳に異常があるときは、耳鳴り、難聴などの症状が現れることがあり、脳に異常があるときは、手足の痺れや麻痺、ろれつが回らない、吐き気といった症状が出ることがあります。
他の症状がないか確かめて、最初にどの科へ行くべきかを判断し、できる限り早く受診するようにしましょう。
ストレスを溜めない、発散する

めまいが心因性のものであっても、そうでなくても、ストレスは万病の元と言われていますので、ストレスを溜めない、小出しに発散させることが大切となってきます。
めまいを感じていながらも、無理をして動いたり、通院しなかったりということで、我慢を重ねてしまうと、悪化してしまうこともあります。
ほんの数秒のめまいでも、すぐに横になって体を休めるようにしましょう。
その際、スマホなどをいじったりせず、視覚から入る刺激を遮断することも大切です。
また、寝起きにめまいを引き起こすかもしれませんので、体を起こすときはゆっくりとした動作で行いましょう。
通院のときも、車の運転は極力避け、できれば誰かに付き添ってもらうようすると、万が一途中でめまいが起こったとしても、安心です。
一人で頑張り過ぎず、家族や、周囲の人に協力してもらいましょう。
いかがでしたか?
めまいは、周囲の人からは見えない症状であるため、なかなか理解されないこともあり、辛い症状に耐え続けてしまう人もいます。
恐ろしい病気が隠れている可能性もありますので、たかがめまいと侮ることなく、早めに病院へ行くようにして下さいね。