行動心理

人にはっきり言う人は嫌われたり怖がられる?

はっきり言う人

人にハッキリ物を言う人、あるいはいつも言われる人。

よく「私ってハッキリ言うタイプだから~」とか「ハッキリ言ったほうが相手のため」なんて言う人がいますよね。

でもそれってほんとに「ハッキリ」なんでしょうか?

実は「ハッキリ言う」と「ずけずけ言う」には重要な違いがあるのですが知っていましたか?

「ハッキリ」と「ズケズケ」の違い

ハッキリというのは、相手に正しく解りやすく伝えることです。

ズケズケというのは相手に不快なことでも思ったことを口に出してしまうことです。

言われる人にとって大きな違いがあるのがわかると思います。

例えば精神を患っている人がいるとします。

なんとなくその人が患っているのはわかりますがその人に病気を患っていることを聞くでしょうか?

たいていの人はデリケートな話なので聞くことはしないでしょう。

ですが「あなたは精神病なの?」と直に本人に聞いてしまうような人ってたまにいますよね。

聞かれた人は心に負担が生じてしばらく引きこもってしまいました。

聞いた人は「確かめたかったから」となんの悪気はなくても、人が傷つけばそれは「ズケズケ」になってしまうのです。

触れられたくないことは誰にでもある

人には誰しも「知られたくない秘密」や「誰にも言えない悩み」「指摘されたくないコンプレックス」を持っているものです。

そんな人に言われたくない言葉を口に出して相手に言ってしまうのが「ズケズケ」ということになります。

最近クローズアップされる「モラハラ」も「ズケズケ」と近いものと言えます。

人は誰しも「言われたくないこと」があって相手の気持ちを考えずにそれを口に出してしまうこと、それは「ハッキリ」ではないことを理解しましょう。

悪意はないんだけれど…

「ズケズケ」と言ってしまう人の多くは「ハッキリ言ったほうが相手の為」とよく言います。

要は「悪意がなければ相手を傷つける言葉を言ってもいい」と言っているのですが、はたしてそうでしょうか?

例えば言われた人がその言葉に傷ついて引きこもってしまえば、いくら悪気がなくても言ってはいけなかったことだとわかりますよね?

そうなってしまわないように「相手の気持ちを考える必要」があって「ズケズケ」言ってはいけない、ということになります。

「ハッキリ」と言葉を出してもいいけれど相手を傷つける言葉を言う必要はないというわけです。

周りにそういう人がいたら

あなたの周りにそういう人がいませんか?またはあなた自身がそういう人になっていませんか?

「ズケズケ」言ってしまう人は悪気がないことが多いので、自分が言ってはいけないことを言っているのに気がついてないことが多いのです。

周りの人間が気づかせてあげないと自分で気がつくことはなかなかありません。

自分が言っている場合は最近あなたの周りから人が離れていませんか?会話中に誰かが嫌そうな顔をしていませんか?

周りに目を配り、相手の表情を意識して見ることでしかわからないことです。

誰かに相談して自分の人に対する言葉を聞いていてもらうのもいいですね。

いかがでしたか?

もしあなたが「ズケズケ」言っているようなら言葉に気をつけましょう。

「あなた、太ってるからその服は似合わない」ではなく「こっちのほうが体のラインが綺麗に見えると思う」など、相手の気持ちを考える言葉に変える意識をしましょう。