何か大切な話をしているとき、相手の相槌が気になったことはありませんか?
こちらは一生懸命話しているのに、何となく相手は“心ここにあらず”のような気がしたり、何を考えているのかわからなかったり・・。そんなときは、相手の相槌に注目してみましょう。
実は、相槌の打ち方ひとつでも、性格や考えていることがある程度わかることがあるのです。逆に、普段の自分の相槌の仕方も思い出してみましょう。
もしかしたら、無意識に打っている相槌でも心の内を見透かされていることがあるかもしれません。
猛烈な「聞いているよ」アピール

こんな人、いませんか?「うん、うん、うん、うん、あ~、うん、うん、うん・・」とにかく頻繁に相槌を打つので、話を急かされているような気分になってしまいますよね。
実際に、相手は無意識に「で、結論は?」と言いたい気持ちを持っているのかもしれません。
そんな人は、面倒な細かい部分はスッ飛ばして、「とにかく自分に何を伝えたいのかどうしてほしいのかだけ言って!」という、せっかちで横着なタイプなのかもしれません。
実は、早い相槌を打つ人の中には、その結論さえ煩わしく、本当のところ聞きたくないのだけれど、相手に悟られないために「聞いているよ、親身になっているよ」とアピールしようとするあまり、熱心な相槌を打ち続けているタイプもいます。
もしかしたら話し手のあなた自身が話ベタで、回りくどい表現になってしまっているのかもしれませんし、相手側が偽善者なだけかもしれません。
もし、あなたがそつのない話し方をしたとして、相手に不快感を与えた覚えがなければ、その相手とは深い話や長い話はできないと考えたほうが良さそうです。
低い声の相槌

「うん・・」「・・うん」「・・・う~ん・・」といった、時々考えるような仕草とともに、低いトーンで相槌を打つ人は、その話に賛同できない、またはちょっと口を挟みたいということかもしません。
話し終わったあとに反対意見や責めるような言葉をぶつけられたとしても、相手は自分の話を真剣に聞き入ってくれたことには間違いないでしょう。
その人は、芯がしっかり通った人か、もしくは常にチャチャを入れたがる、理屈で相手をねじ込めたがる人である可能性もあります。もし後者なら、相槌を頻繁に打つ人と同様に、あまり込み入った話はしないほうがいいかもしれません。
「わかるよ」と同調、自分の話に切り替わる

よくいるタイプは、相手の話に対して「わかる、わかる!実は私もね・・」と自分の話を始めてしまう人です。
そしていつの間にか話し手と聞き手が逆転してしまい、最初に話し始めた方はストレスを感じてしまう・・。悪意がないだけに、ちょっと厄介です。
話の途中で自分のことを話し始めてしまう人は、単に「あなたの言いたいことはこういう事でしょう。同じような経験があるから、その気持ちはわかるんだよ」と具体例を挙げたくて話し始めるパターンと、とにかくいつも自分が注目されていたいという欲求が強い人は、無意識な身勝手さから、話の主導権を奪ってしまうというパターンもあります。
どちらも決して「聞き上手」とは言えませんが、前者はまだ善意があります。少しの間我慢して話を聞き、再び自分の方へ注意を向けさせれば、きっと聞き入ってくれることでしょう。
少ない相槌

あなたの話をじっと聞き入っていて、ほんのたまに「う~ん」と深く頷いてくれる・・こんな人がいたら、それは、本当に親身になってくれているという可能性が高いです。
話に集中しているから相槌を忘れる、時々納得したり、同意したりして、深く頷く。まさに理想的な相槌と言えるでしょう。そんな話し相手がいる人は、幸せな人なのかもしれません。
自分と真剣に向き合ってくれ、一緒に考えてくれる・・。そんな人が身近にいてくれるだけで、ストレスが軽減されそうですよね。
いかがでしたか?
相槌とは、単に話と話の間に入れる合いの手のようなものではなく、その少ない言葉の中にも、話し手に対する気持ちが込められているものなのです。
相手の思いを知りたければ、ぜひ相槌に注目してみて下さい。そして、自分自身の相槌も、相手によって変えていないか、気持ちがこもっているかどうかなど、思い起こしてみてはいかがでしょうか?
ただここで書いたことは例に過ぎませんので、100%の人に当てはまるわけではありません。あくまでも参考程度にしてみてください!