なんだか無理をしているような人がいたら、大丈夫かどうか声をかけますよね。人一倍忙しそうだったり、困っている様子が見えたら、誰でも助けてあげたいという気持ちから、「大丈夫?」と声をかけてあげたくなるものです。
しかし、無理をしている人に限って、ほとんどの返事が「大丈夫、大丈夫!」となると思いませんか?「大丈夫」が口癖な人は、本当に大丈夫なのでしょうか?
どんなに困っていても、誰かにきかれると「大丈夫」と答えてしまう人には、いくつかパターンがあります。
本当に大丈夫な場合の「大丈夫」と、実は助けが必要だけどつい「大丈夫」と言ってしまっている場合は、どのように判断したらいいのでしょうか?
今回は、何を聞いても大丈夫という人の口癖の意味や心理についてお伝えします。
自分のことより、他人を優先してしまう

「大丈夫」が口癖で、ついつい言ってしまう人は、自分のことよりも他人を優先してあげられる優しい人です。
このような人の「大丈夫」には、「私のことは気にしなくていいから、他の人を優先してあげて」という意味が込められています。また、相手の手を煩わせるのは申し訳ないという、謙虚な気持ちの表れでもあります。
そのような意味で「大丈夫」と言ってしまう人は、周りに気を遣うことができるとても素敵な人と言えます。しかし、本当に自分が困っているときにも「大丈夫」と言ってしまいがちなので、本当に大丈夫かどうか様子を見てあげる必要があります。
明らかに困っている様子が見えたら、少しおせっかいなくらいでも手を貸してあげるといいでしょう。または「今は自分は忙しくないから」と自分に余裕がある状況も伝えてあげると、相手も助けを受け入れやすくなります。
プライドが高く、人に弱みを見せられない

プライドが高く、自分が困っている弱い姿を見せたくない気持ちから「大丈夫」とつい言ってしまうタイプの人もいます。
このタイプの人は、本当はどうしていいかわからずに大変な時でも、つい口癖で「大丈夫」と言って、意地を張ってしまいます。他人の助けを素直に受け入れることができないのです。
このタイプの人の力になってあげるには、「助けてあげる」というより、「手伝わせてもらう」という方向で助けを出してあげると、相手も助けを受け入れやすくなります。
「私もそれ、興味があるのでやってみたいんですけど、いいですか?」というように、あえて下手に出て助け舟を出してあげてください。
寂しがり屋で素直になれない

「大丈夫」とは言いながらも、どこか寂しそうな雰囲気を出す人は、気にかけてほしいという気持ちの裏返しで「大丈夫」と言っている場合があります。
主に素直に「助けてほしい」と言えない人が助けてほしい気持ちの裏返しとしていう「大丈夫」なのですが、たいていの場合は「あ、大丈夫なんだ」と思われて気にかけてもらえません。
ときにはそのまま、気にかけてもらえなかったことに機嫌を損ねてすねてしまい、少し面倒なことになってしまう場合もあります。
自分に自信がない

自分に自信がない人の中には、自分に言い聞かせるために「大丈夫」と言っている人もいます。
仕事を頼まれたとき、心配事があるときなど、自分に自信がない人は、それを自分が乗り越えられるかどうかが心配になります。そんなとき、「自分にはできる」と自信をつけるために、自分に言い聞かせる意味で「大丈夫」と言ってしまうのです。
言葉にして自分に「自分は大丈夫なんだ」と言い聞かせ、自己催眠をかけることで、潜在能力を呼び起こし、多少無理なことも、こなせてしまうことがあります。
自己催眠と同じく、自分にはできるんだという流れをイメージトレーニングすることでも自信がつきます。
「大丈夫じゃない」イメージではなく、「大丈夫である」イメージを、頭の中だけでなく言葉にして行うことで、効果がアップするのです。
いかがでしたか?
今回は、「大丈夫」という人の口癖での意味や心理についてお伝えしました。あたなも、ついつい「大丈夫」と言ってしまっていませんか?
「大丈夫」の言葉の意味には、いろいろな意味があることが分かりました。なかには、本当にケアが必要な意味で言ってしまっている「大丈夫」があることがあります。
普段から周囲の人たちとコミュニケーションをとり、相手がどういう気持ちで「大丈夫」と言っているのか、理解してあげることも必要です。
また、自分がよく「大丈夫」と言ってしまうという人は、時には素直に「困っているので助けてほしい」という気持ちを出してみましょう。
頼ったり頼られたりすることでコミュニケーションが深まり、信頼関係も生まれるでしょう。