SNS行動心理

「人のことを羨ましく思う」 SNSが人にもたらす影響とは

SNS 羨ましい

SNSを開くと飛び込んでくる、他人の楽しそうな写真・・・恋人との幸せそうな写真や、仲間とわいわいにぎやかな写真に、「羨ましい」と思ったことはありませんか?

今やほとんどの人が、何かしらのSNSを利用しています。近況を報告しあうツールとして、情報共有の場として、使い方によってはとても便利なSNS。

しかし今、そのSNSを見るたびに他人が羨ましくなり、自分と比べて落ち込み、ひどい場合はうつになってしまう人が増えています。

なぜ、楽しそうな他人のSNSを見て落ち込むほど羨ましくなってしまうのでしょうか?

羨ましい気持ちが引き起こすネガティブな感情

SNS 嫉妬

楽しそうに過ごしている他人を羨ましく思うということは、つまらないと感じている自分は負けているということを認めることになります。

誰だって、自分が負けたことことを認めたくないもの。そのため、他人を羨ましく思う気持ちを抑えつけ、心の奥底に抑圧しようとします。

しかし、他人を妬ましく思う感情は、抑えれば抑えほど強くこびりつき、ある日、たまったネガティブな感情は爆発してしまうのです。

楽しそうな他人に比べ、自分はなんてつまらないんだろうと思い込み、落ち込んでうつ病になってしまうこともあります。

では、SNSで楽しそうにしている他人を羨ましいと思ったときには、どうしたらいいのでしょうか?今回は、SNSが人にもたらす影響についてお伝えします。

SNS依存症

SNS 嫉妬

他人のSNSの写真を見て羨ましくなってしまうあなたは、SNS依存症かも知れません。SNSからかたときも離れられず、いつも他人の写真をチェックし、羨ましい気持ちが募ってしまっていませんか?

SNS依存症は、見ないようにしようと思っても自分ではコントロールできません。気になって、ついつい見てしまいます。

他人の写真を見たら羨ましくなってしまい、落ち込んでしまうことが分かっていても、やめられないのです。

自分の人生に不満を感じるようになる

SNS 羨ましい

アメリカの大学において、あるSNSについての研究が行われました。若者を対象に、そのSNSに対して利用実験を行いアンケートをとった結果、そのSNSを使えば使うほど、人は自分の人生に不満を感じていることがわかったのです。

他人に気に入られるような投稿をしなければいけないと思い込んだり、SNS上の人間関係で疲れてしまったり、人の投稿を見て羨ましくなり、自分の生活に不満を感じるというのです。

SNSでは顔を合わせることがない分、言葉の抑制がきかなくなる傾向があります。ときにはひどい言葉を使ったり、特定の人物を仲間外れにしたりと、SNS上でも人間関係のトラブルというものがあるのです。

他人を羨ましく思うあまり自分の人生を卑下し、楽しい気持ちを感じることができなくなる人も多くいます。
楽しいことが感じられない人生に、満足は感じられませんよね。

集団心理の怖さ

SNS 嫉妬

大勢の人たちと、趣味や価値観を共有できるのがSNSのいいところです。しかし、そのいいところが、ときに相手を傷つけることもあります。

大勢の人たちと、自分がいいと思えるものを共有することができますが、その中にはもちろん、趣味や価値観が違う人もいます。自分がいいと思ったものが、万人に受け入れられるとは限りません。

人は集団になると、気が大きくなって攻撃性が増し、正しい判断力が鈍るという特徴があります。赤信号をみんなで渡ることで恐怖を感じなくなる心理と同じですね。

SNSにおいても、大勢がいいねと思っていることを共感できないひとりがいると、「自分たちの価値観の方が正しい」と優劣をつけたくなり、そのひとりを攻撃してしまうことがあります。

逆に、みんながいいねと思っても、流されずに自分の価値観を保持できる人の自由な考えが羨ましく、そこを羨ましいと感じる人もいます。

SNSでも、現実世界と同じように、いじめや仲間はずれというものがあり、インターネット上では距離が遠く、顔を見ることができない分、SNSの方が言いたい放題で、人を深く傷つけてしまいやすいという特徴があります。

SNSは本来はとても楽しいもの

SNS 嫉妬

日常生活では出会うことがない、世界中の人たちとつながることができるのが、SNSの素晴らしいところです。本来、そのような素晴らしいところを目的に利用されるべきですが、多くの人が使う以上、みんながみんな、同じ使い方ができるわけではありません。

自分が寂しい思いをしているときや辛いときに、人が楽しく過ごしているのを見ると、羨ましくなってしまう気持ちは誰にでもありますよね。

しかし、あなたが羨ましく思う相手の様子も、実は辛い思いや大変な思いをしている中での、ほんのひとときなのかも知れません。

SNS上だけで相手の状況や本音を、他人が知って理解することはなかなかできないもの。しかし、人が楽しそうに過ごしていることを一方的にねたむのは、自分の心を狭くしてしまうことになってしまいます。

いかがでしたか?

今回は、SNSが人に与える影響についてお伝えしました。

SNSとは本来、誰でも簡単に社会的な繋がりを作ることができて、、誰かと繋がり、日記を書いたり、誰かの日記にコメントをつけたりすることで、情報交換や会話を楽しむもの。

今や、SNSで知り合って実際に会い、そこからカップルになったり結婚するきっかけにもなる出会いの場でもあります。

SNSを良い方向で利用して、楽しい人間関係を築いていけるように、正しい使い方を心がけましょう。