もしかしたらあなたも?大人のチック症候群の症状、治療法とは?

チックとは

頻繁に起こる咳払いや瞬き、言葉の間に入る奇声・・そんな症状はありませんか?

自分でもなかなか止められないそれらの症状は、もしかしたらチック症候群かもしれません。

子供によく見られる症状で、脳機能異常が原因ではないか、と言われていますが、はっきりとしたことは、まだよくわかっていません。

ただ、ストレスを感じると症状が出やすくなることから、心理的要因も大きく関係しているのではないかと言われています。

チック症候群(トゥレット症候群)の主な症状

鼻をフンフン鳴らす、咳払いや瞬きを頻繁に繰り返す、顔をしかめる、首をすくませる、肩や腕を回す、首を振る、唸る、ため息を頻繁につく、延々と頷く、奇声をあげる、汚い言葉を吐く、自分や他人の体を触る、叩くなどがあります。

芸能人で言えば、肩をすくめるような仕草を繰り返すビートたけしさんが有名です。

これらはすべて自分の意志とは無関係に起こってしまうものです。

症状が軽度のものではチックと気が付かないこともあるため、変な癖を持っているのだと誤解されることもあります。

幼少期に発症することが多く、女児に比べて男児が三倍ほど多いと言われています。

大抵は思春期頃までに治まりますが、中には大人になってから再度発症、または、大人になるまで継続して症状が出てしまうケースもあります。

瞬きや首をすくませるなどの多種類の運動チックと奇声や咳払いなどのひとつ以上の音声チックが一年以上継続するものをトゥレット症候群と呼びます。

これらのチックは指摘されたときや、何かに集中しているときなどに一時的に治まることはありますが、基本的に自分の意思だけではなかなか止められることはできないため、症状が重い場合は社会参加に困難を来たすことになります。

理解されない苦しみ

「咳払いが頻繁に起こるため、映画館に入れない、電車の中で睨まれる」「言葉の間に短い奇声が入るため、人と話すことが怖い」「無意識に暴言を吐いてしまうので、外出ができない」「大切な家族や友人に対し、手が勝手に暴力をふるってしまうなど、その症状に苦しんでいる人は多く、周囲に理解されない苦しみを抱えています。

ほぼ24時間首振りが止まらない人や、会話も困難なほどビクビクと体が動いてしまう人もいます。

やりたくてやっているわけではなく、勝手に筋肉が動いてしまうので、止めようがなく、当然ヘトヘトに疲れますし、周囲の目が気になるあまり、精神的にも追い詰められることになります。

一時的に止めることは可能ですが、呼吸と同じで、止めている間はとても苦しく、再びチックを始めると体も気持ちも楽になるのです。

そのような理由から、チック症候群と思われる人を見かけても、ジロシロ見たり、「うるさい」などと言ったりしないようにしましょう。

他人に迷惑を掛けたというストレスで、悪化することもあります。当人に悪気は一切ないのだということを理解しましょう。

チック症候群の治療法

チック症候群に効く薬というのは、残念ながら、まだ開発されていません。

軽度の場合は、ストレスを溜めない環境を作る、ストレスが溜まったら何か好きなことに集中する、興奮しすぎないなどの環境づくりで自然と治ることもあります。

症状が重い場合は、対処療法として薬物療法を行うことになりますが、人によってはまったく効かないこともありますので、漢方薬や鍼治療など、様々な方法を試し、効果を探ることをお勧めします。

また、外出時は、見た目では障害や病気を持っているように見えない人のための「見えない障害バッジ」を付けることもひとつの手段かもしれません。

家族や知り合いに理解してもらい、極力過ごしやすい環境作りに協力してもらって、少しでも症状が和らぐよう工夫していきましょう。

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